日本時間5日午前5時、ブラジルW杯準々決勝においてブラジル対コロンビアがキックオフとなる。準々決勝で唯一の南米勢同士の対戦となった一戦だが、両者は対照的な状況にあると言っていいだろう。
地元開催であり、スタジアムの360度から優勝を期待され、極限のプレッシャーを感じているブラジル。チリとのPK戦に勝利した際には、FWネイマールや主将のDFチアゴ・シウバが涙を流し、この状況を危惧したルイス・フェリペ・スコラーリ監督が心理カウンセラーを派遣したことが伝えられている。
対するコロンビアは、ここまで4試合全てに勝利し、ゴールを挙げた際には歓喜のダンスを踊るなど、ノビノビとしたパフォーマンスで今大会を最も楽しんでいるチームだ。
勝利以外の結果は有り得ないブラジルと、失うもののないコロンビア。ブラジルにとっては、早い時間帯の先制点が必須となる。さもなければ、時間とともに心理的に追い詰められてしまうだろう。
そんなブラジルが最も警戒しなくてはならないのが、コロンビアの両サイドだ。左のMFハメス・ロドリゲスは、ここまで大会トップの4戦5得点とMVP級の活躍を見せており、現在最も注目を集める選手となっている。
さらに、右のフアン・クアドラードの存在も忘れてはいけない。驚異的なスピードを持つドリブラーのクアドラードは、現在ウディネーゼからフィオレンティーナへ期限付き移籍中。今大会の活躍からビッグクラブのターゲットとなっている。
一方でブラジルの右SB、DFダニエウ・アウベスは低調なパフォーマンスを不安視されており、左SBのDFマルセロは守備に不安定さがある。
コロンビアにサイドの主導権を握られるようであれば、CBやボランチがカバーに回らなければならず、FWジャクソン・マルティネスやテオフィロ・グティエレスへのマークが甘くなってしまう。
しかも、ブラジルはMFルイス・グスタボが累積警告で出場停止となり、中盤の守備力が大きく低下してしまうだけに、サイドの主導権争いに勝つことが最重要ポイントと言えるだろう。
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