日本時間5日午前1時、ブラジルW杯準々決勝においてフランス対ドイツがキックオフとなる。準々決勝で唯一の欧州勢同士の対戦となった一戦、注目ポイントは「中盤の攻防」だ。
フランスは、MFヨハン・キャバイエをアンカーに、MFブレーズ・マテュイディ、MFポール・ポグバでトライアングルを形成。攻守ともに高い能力をもつこの3人による中盤は大会屈指と言ってもいいだろう。
一方のドイツは、本来サイドバックのMFフィリップ・ラームをアンカーに配置し、MFトニ・クロース、MFバスティアン・シュバインシュタイガーもしくはMFサミ・ケディラでトライアングルを形成する。
フランスの中盤が大会屈指なら、ドイツは大会最高。全ての試合でポゼッション率60%以上を記録してゲームを支配している。
この試合で中盤の主導権争いのカギを握るのがフランスのポグバだ。ポグバは、ナイジェリアとのベスト16で決勝ゴールを決めてマン・オブ・ザ・マッチに選出されるなど右肩上がりの状態である。
しかし、若さ故に好不調の波もあり、気合いが空回りする可能性もあるため、ポグバが最高のパフォーマンスを見せることがフランスにとって重要だ。
ただ、ドイツには大きな不安要素がある。DFマッツ・フンメルスのインフルエンザ感染をきっかけに、FWトーマス・ミュラーら計7選手が感染したと伝えられている。
ヨアヒム・レーブ監督は軽症を強調し、試合への起用に影響がないことを明言しているが、フンメルスやミュラーと言った攻守の要が欠場するのは大きな痛手だ。
フンメルスが欠場したアルジェリア戦では、主に右SBを務めるDFジェローム・ボアテングをCBで起用し、DFシュコドラン・ムスタフィを右SBで先発させた。
フランスの前線、FWカリム・ベンゼマ、マテュー・ヴァルビュエナ、オリビエ・ジルー、そしてアントワーヌ・グリーズマンはカウンターの破壊力も抜群なだけに、ボアテングのCBとムスタフィの右SBでは心許ない。
もちろん、アンカーで起用しているラームを本職の右SBで起用するオプションもあり、アルジェリア戦では途中から実行している。それでも、レーブ監督はラームを中盤の選手として捉えているようであるため、ベストな布陣で臨みたいところだろう。
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