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敵は内にあり。アルジェリア戦へ慢心を警戒するドイツメディア。西ドイツ時代に2戦2敗も余裕漂う

日本時間7月1日午前5時にキックオフとなるドイツ対アルジェリア。ドイツメディアにアルジェリア代表を紹介する記事は見受けられず、余裕ともとれる空気が漂っている。

text by 本田千尋 photo by Getty Images

「最も大きな人物起用の問い」。ケディラかシュバインシュタイガーか

敵は内にあり。アルジェリア戦へ慢心を警戒するドイツメディア。西ドイツ時代に2戦2敗も余裕漂う
W杯特集で大きく取り上げられたのはシュバインシュタイガーだ【写真:Getty Images】

 ブラジルW杯の決勝トーナメント第1回戦を翌日に控えてはいるものの、相手がアルジェリアであり、日曜日ということもあってか、ドイツ国内にはどこか余裕ともとれる空気が漂っている。

 2014年6月29日付のビルト日曜版、デュッセルドルフ・エクスプレス日曜版ともに、キャンプ地の浜辺で家族や恋人とリラックスするドイツ代表の姿を大きく取り上げた。

 ビルト誌は一面にケディラやシュバインシュタイガーの写真を掲載して、「暑いままでいてくれ、若者たち!」という見出しを持ってきた。浜辺で日光を浴びているところと掛けて、油断しないように、ということなのだろうが、その言葉にすらどこか余裕が漂っている。

 同誌内にアルジェリア代表を紹介する記事は見受けられない。W杯特集で大きく取り上げられたのはシュバインシュタイガーだ。

 シュバインシュタイガーのアメリカ戦での好パフォーマンスを持って、「アルジェリア戦でレーブはまたサミ・ケディラを持ってくるのだろうか」と、2人のどちらを起用するのかを、「最も大きな人物起用の問い」としている。

 その問いについてはまた同誌掲載のインタビューの中でレーブ自身が一定の回答を示した。

「バスティアン・シュバインシュタイガーかサミ・ケディラか、アルジェリア戦では誰がプレーするのか? もしくは両方か?」という質問に対して、レーブは「既に2人一緒にプレーしたことがあり、またプレーすることが出来たが、今この段階では一緒にというのは難しい」と応えている。

 理由としては、「フィリップ・ラームはディフェンスの前のポジションでとても好調で、トニ・クロースも強さを見せているから」だそうだ。

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