自分たちのサッカーをやった結果が1-4
6月27日、代官山 蔦屋書店で「フットボール“トーク”チャンネル」を開催。植田路生編集長が西部謙司氏、チェーザレ・ポレンギ氏をゲストに迎えてブラジルW杯を1分2敗で敗退したザックジャパンついて語り合った。
植田(以下、植) 1分け2敗と残念な結果に終わった日本代表ですが、今回のW杯について、お2人はどう感じましたか?
西部(以下、西) 最後のコロンビア戦は日本のやりたいこと、特徴は出と思います。ただ、選手は自分たちのサッカーをやりたいと言ったけど、それをやった結果が1-4だったということを出発点に考えなければいけないですね。
チェーザレ(以下、チェ) 最悪のパターンになったね(苦笑) 06年と同じ苦い経験になった。結果を見たらそっくりでしょ。そのときはオーストラリアに3-1、今回は2-1、2試合目はしょうもない0-0、最後は同じ南米のチームに4-1。成長が出来てないと言っても間違いじゃないね。
植 僕は大会が始まる前に“楽な組だ”と書いたんですね。読者の方から厳しいお問い合わせを頂いたんですが、趣旨としてはドイツやブラジルのような勝ち点3を全く計算出来ない相手はいない。3連敗も有り得るけど3連勝も有り得る組だった。やりようによっては勝てるのではないかと思っていました。
西 いけるとは思ったけど、どのチームも『これはいける』と思えるような組は良いわけないんですよ。だから、結構難しい組に入ったとも思った。4チーム全てが“俺たちいける”と思った組は4チーム全てに厳しいことは間違いないんです。
チェ 全ての試合がフィフティーフィフティーと思った。でも、ザックの言葉を使えばこういう日本の戦い、クイックパスとオフェンシブなサッカーをやるためには、100%のコンディションが必要。決定的な選手が何人も100%では無かった。
グループが決まったときにはポジティブに考えたけど、W杯前には突破する可能性は低いと思っていたね。なぜなら本田と香川のコンディションが良くなかった。クラブで出ていなかったね。