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レアル・マドリードは消極的すぎた。まるで時間稼ぎ? PSGに何もできず【欧州CL分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 編集部 photo by Getty Images

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チャンピオンズリーグ(CL)・決勝トーナメント1回戦、パリ・サンジェルマン(PSG)対レアル・マドリードが現地時間15日に行われ、アウェイチームが1-0で敗戦。アウェイでの1stレグを落とす原因は、レアルの戦い方にあったと言っていいだろう。(文:阿部勝教)


何もできない前半戦

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【写真:Getty Images】

 この日のレアル・マドリードは消極的すぎた。

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 現地時間2月15日に行われたCL・決勝トーナメント1回戦、レアル・マドリードはアウェイでPSGと対戦した。CL屈指の好カードだったが、レアルは終始主導権を握られ、ほとんど何も出来なかった。

 ホームのPSGは、リオネル・メッシとマルコ・ヴェッラッティを中心としたポゼッションサッカーを展開。両サイドバックも果敢に前線に上がり、人数と時間をかけて相手のディフェンスを崩しにかかった。さらにキリアン・ムバッペのスピードを活かしたショートカウンターなど、緩急をつけた攻撃でチャンスを作っていた。

 一方、レアル・マドリードはピッチを広く使ってPSGのディフェンスを左右に揺さぶり、相手の隙を探っていた。しかし、PSGは押し込まれた際に10人全員でブロックを構築。5-5の2ラインで強固な守備を形成していた。

 これを崩せなかったレアルはカウンターを試みるが、攻撃に出るのは3トップのみ。アウェイで引き分けを狙っていたのか、守備に人数を割き、攻撃は最低限の人数で行っていた。そのため、レアルはほとんど攻め込むことが出来なかった。前半を終えて、シュートはわずかに1本。それもコーナーキックにカゼミロが合わせたもので、流れからのシュートは1本もなかった。

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