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アンデルソン・ロペス「中国や韓国より日本が幸せ」。横浜F・マリノスに“ラストピース”が合流

text by 編集部 photo by Yokohama F.Marinos

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アンデルソン・ロペス
【写真提供:横浜F・マリノス】



FWアンデルソン・ロペスが新天地に合流

 横浜F・マリノスに頼もしい“ラストピース”が加わった。中国超級リーグ(1部)の武漢FCから完全移籍加入したブラジル人FWアンデルソン・ロペスが8日からチームに合流。9日の練習後に新天地で初めてのオンライン取材に応じた。



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「伝統のあるビッグクラブでプレーできるのはすごく魅力的。思い返してみると、マリノスからオファーをいただいてすごく嬉しかったです」

 アンデルソン・ロペスにとってマリノスはJリーグで3つ目のクラブになる。昨季前半まで北海道コンサドーレ札幌でプレーし、後半は中国の武漢FCへ。今年1月上旬まで「ハードなシーズン」を過ごした後、母国ブラジルでの休暇中にオファーを受け取って3度目のJリーグ挑戦を決断した。

「中国や韓国と比べても、日本の方が本当に幸せにプレーできますし、プライベートも充実しています。Jリーグもすごく魅力的ですし、本当にチャレンジが好きなんです。プロサッカー選手として素晴らしい条件を提示していただき、本当にまた日本に帰ってこられて僕は幸せですし、また家族とこの国で過ごせるのを本当に楽しみにしています」

 2016年夏に初来日してサンフレッチェ広島に加入し、2018年は韓国のFCソウルに在籍。そして2019年から札幌でプレーし、中国を経てマリノスへやってきた。東アジア3ヶ国で戦ってきたストライカーは、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)でも自らの経験を生かしてチームに貢献することを目指している。

「ACLを戦うクラブだったからこそ来たというのは、加入を決めるにあたって大きな理由の1つでした。(マリノスは)出場するだけでなく優勝争いができるようなチームですし、日本人選手を見てもブラジル人選手を見ても、個々の質が非常に高いのがわかりました。このチームでACLを戦って、優勝できればと思っています」

 昨年は札幌と武漢FCで公式戦21得点を挙げた左利きのストライカーは「中国とは違って、このチームの選手は個々の質がすごく高いですし、前線でブラジル人選手たちと組める可能性が高いのはすごく大きい」と語る。そして「ここでもたくさんのゴールを決める自信がありますし、すごくいいシーズンになるんだろうという予感があります」と、得点量産への意欲を示した。

 9日の練習では紅白戦が報道陣に公開され、アンデルソン・ロペスは左ウィングの位置に入っていた。前線には実力の確かなアタッカーが揃う中で起用法も注目されるところだが、彼曰く左ウィングは「やったことがないので、ちょっと手こずるポジション」だという。やはり「個人的には右ウィングかトップの方が気持ちよくプレーできる」とのことで、今後ケビン・マスカット監督がどのようにベストな起用法を見出していくか楽しみだ。

 まだコンディションは100%に到達していないが、アンデルソン・ロペスは強度の高い練習を重ねることで早期に万全の状態を取り戻し「(19日の)開幕には間に合うのではないか」と感じている。「監督やコーチングスタッフが求めていることは、映像などを見て理解してきているので、あとはコンディションが良くなっていけば、それを動きで表現できるのではないかと思います」と戦術への適応にも自信をのぞかせた。

 Jリーグ通算95試合出場40得点という好成績を残してきた28歳は、FWに豊富なチャンスが訪れるマリノスでどんなパフォーマンスを見せてくれるだろうか。「自分の特徴であるゴールを取るところでチームの力になれればと思いますし、ベストを尽くして仲間と一緒に戦っていけたら」と意気込みは十分だ。

(取材・文:舩木渉)

【了】

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