【写真:Getty Images】
カタールワールドカップのアジア最終予選が27日に行われ、サッカー日本代表は中国代表に2-0で勝利を収めた。
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昨年9月の中国戦以来、約4ヶ月ぶりに日本代表招集を受けたMF久保建英は2点リードしていた73分から途中出場。チームはそこからシステムを4-2-3-1に変え、トップ下に久保が入る形で残り時間を戦った。
「時間もあまりなかったですし、ちょっと停滞していた感もあったので、なんとかまた活性化して、あわよくば1点という気持ちでした」
森保一監督から「トップ下に入って間で受けて、そのまま前を向いてくれ」と指示を受けてピッチに立った背番号11は、相手の隙を探しながら攻撃の糸口を探った。最初は右サイド寄りでMF伊東純也との関係性を活用し、同選手の交代後は中央のディフェンスラインの手前を主戦場にプレーした。
しかし、追加点には絡めず。久保自身「昨日の相手であの時間帯だったら、もっと強引にいってもよかったかなというのはちょっとありますね」と反省点を挙げる。ただ、反省すべきと感じたのはこの1点のみのようだ。
2月1日に行われるサウジアラビア代表戦では中国戦の経験を生かし、ゴールに絡みたいところ。日本代表15キャップ目での初ゴールにも期待がかかる。
久保は昨年10月にアウェイで敗れたサウジアラビア戦には出場していなかったが、次の対戦相手の印象について「アジアの中ですごい飛び抜けているというか、アベレージが高いなと思いました」と語った。
「ボールを扱う能力にも長けているし、スピードもあって、フィジカルもあって、戦術理解も結構見られて、しっかりチームとして戦術もはっきりしていて、浸透しているものがあるなと客観的に見て思いました」
サウジアラビア代表は27日にオマーン戦に勝利し、ワールドカップ出場権獲得に王手をかけている。もし日本戦に勝利すれば、アジア最終予選2試合を残して本大会出場決定だ。それは何としても阻止し、勝ち点3を積み上げてサウジアラビア代表に迫りたいところ。久保も相手にホームでワールドカップ出場を決められるわけにはいかないと考えている。
「1回負けているし、向こうが首位だし、勝ち点差も4ポイントあって、向こうは日本戦が終わったら残り2試合になるので、よっぽどのことがなく、僕らに勝てばワールドカップが決まるという捉え方をしていると思います。
そういった意味で向こうからしたらあと2試合引きずる必要もないですし、勝ちにくると思うので、日本でホーム相手だから引いて引き分けを狙うとか、そういうサッカーはしてこないだろうというのは昨日の試合が終わった後、何人かの選手間でも話しました。僕たちもしっかり勝ちにいって、順位がひっくり返るわけではないですけど、しっかり勝ち点差を縮めていくのが大事かなと思います」
久保が不在だった間、日本代表では新システムの4-3-3が定着し、ウィングでは伊東とMF南野拓実、インサイドハーフにはMF守田英正とMF田中碧が固定されつつある。サウジアラビア戦での久保には、2列目の競争に風穴を空け、そのうえで日本代表をカタールワールドカップへと導く活躍に期待したい。
(取材・文:舩木渉)
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