【写真:Getty Images】
日本代表は27日にカタールワールドカップのアジア最終予選で中国代表と対戦する。
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大きな注目を集めているのは、やはりDF吉田麻也とDF冨安健洋の不在だ。不動のセンターバックコンビが揃って負傷離脱中で、日本代表にも招集されていない。
また、チームキャプテンを務めてきた吉田が招集メンバーから外れていることによって、中国戦で誰がキャプテンを務めるのかも注目ポイントの1つになっていた。
26日に中国戦に向けた前日記者会見に出席した日本代表の森保一監督は、吉田に代わるキャプテンにMF遠藤航を任命したと明かした。同選手は27日の中国戦と2月1日のサウジアラビア代表戦でキャプテンの腕章を巻くことになる。
では、なぜ遠藤が今回の活動におけるキャプテンに選ばれたのか。森保監督は以下のように説明した。
「これまでも我々の活動の中でチームの中心としてプレーしてくれていること、そしてポジション的にも攻守のつなぎ役で、チームの真ん中のポジションでプレーしてくれているということで、まずは決めました」
日本代表には遠藤よりも年上の選手が多くおり、より豊富な国際経験を持つベテランも選ばれている。吉田の代役にDF長友佑都やFW大迫勇也らが選ばれることも十分に考えられた。森保監督も「経験のある選手たちもたくさんいますので、キャプテンの候補として考えた選手たちはまだまだ他にもいます」と語る。
それでも「これまでの日本代表の継承をしていく意味でも、経験のあるもっとキャリアを重ねた選手たちよりも、経験のある選手にも若手にも両方の層にコミュニケーションを取れる(遠藤)航ということで決めました」と、任命に至った根拠を説いた。
遠藤は森保ジャパンで不動のボランチとして全幅の信頼を寄せられてきただけでなく、昨年夏にはオーバーエイジ選手として東京五輪にも出場した。指揮官の言葉の通り、全年代の選手たちと接点を持つ貴重な存在だ。
26日にオンラインで取材に応じた遠藤は、キャプテン就任の打診があったか問われて「いや、特に」と答えた。否定に近い回答だったが、実際には前日のミーティングで大役を任されていたという。
ただ、自分なりのリーダーシップの取り方について遠藤は具体的な考えを述べていた。
「僕はガンッと言うタイプではないので、プレーで見せることにはなると思うんですけど、自分のポジションはプレーで見せやすいと思っているし、ハッキリしているというか。守備的なMFで真ん中にいて、プレーで見せるメリットってすごく大きいと思っていて。
切り替えのところでボールを奪ったり、1つのプレーで見せられる機会がすごく多いと思っているので、その回数をいかに増やせるか。それが結果的にチームが良くなっていけば、自分としては理想です」
遠藤なら必ずや森保監督の期待に応え、与えられた役割を全うしてくれるだろう。2016年のリオデジャネイロ五輪でもキャプテンマークを巻いた“若大将”は、背中で日本代表を引っ張っていく。
(取材・文:舩木渉)
【了】