ミランはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)優勝7回、セリエA優勝18回などを誇っている。こうした輝かしい成績を残しているイタリアの名門では、これまで多くのレジェンドたちが活躍してきた。今回は、21世紀以降に在籍した選手の中から厳選した5人の伝説の英雄を紹介する。(在籍期間、通算成績は『transfermarkt』を参考)。
偉大すぎるレジェンド
【写真:Getty Images】
DF:パオロ・マルディーニ(元イタリア代表)
生年月日:1968年6月26日
在籍期間:1985年7月~2009年7月
通算成績:901試合33得点43アシスト
主な獲得タイトル:セリエA(7回)、UEFAチャンピオンズリーグ(5回)、コッパ・イタリア(1回)、スーペルコッパ(5回)、UEFAスーパーカップ(4回)、FIFAクラブワールドカップ(1回)
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「ミランで最も偉大だった選手は誰?」と問われれば、多くの人がパオロ・マルディーニの名前を口にするだろう。チェーザレの息子としてミランユースで育つと、わずか16歳でセリエAデビューを達成。その後、24年にもわたり赤黒のユニフォームを身に纏い続けてきた。ご存知の通り、長年背負ってきた「3番」はクラブの永久欠番となっているなど、ミランを語る上で最も欠かせない人物だ。
左右両足を遜色なく使う技術力、対人戦の強さ、戦術理解力、判断力、そしてキャプテンシーと、この男にはすべてが備わっていた。その能力を駆使して数々の舞台で名だたるストライカーを無力化し続け、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)を筆頭にミランでは25個ものタイトル獲得に貢献。セリエA通算647試合出場は歴代2位、フィールドプレーヤーでは同1位の成績となっているなど、クラブと二人三脚で歴史を築いてきたと言っても過言ではない。この実績を超える人物は現れないだろう。
現役引退後も、マルディーニはミランと共に歩みを続けている。2018年夏に戦略開発ディレクターとしてフロント入りし、翌年にはテクニカルディレクター(TD)に就任。そのカリスマ性と若手を見抜く慧眼を活かし、長く暗いトンネルの中にいたミランを現在は魅力あるチームへと磨き上げつつある。今度はフロントの一員として、タイトルを獲得する日がやって来るだろうか。