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スペイン杯、前代未聞の蛮行で試合中止。被害選手の状態や試合の扱いは?

text by 編集部 photo by Getty Images

セビージャ
【写真:Getty Images】



 コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)ラウンド16のベティス対セビージャ戦が現地時間15日に開催されたが、観客が投げ入れたパイプが選手の頭に直撃するという前代未聞の事件により前半途中で中止となってしまった。

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 ともにセビージャを本拠地とする強豪2チームが、カップ戦8強進出を懸けたアンダルシアダービーで激突。今季ラ・リーガでもセビージャが2位、ベティスが3位と上位を争っており、好勝負が期待された。

 前半35分にはMFアレハンドロ・ゴメスのゴールでセビージャが先制したが、その4分後にはベティスのMFナビル・フェキルがCKから直接のスーパーゴールを決めて同点。だがその直後、試合は予想外の状況に陥ってしまった。

 ゴール裏から投げ入れられた、配管用の塩ビパイプとみられる物体がセビージャのMFジョアン・ジョルダンの後頭部を直撃。倒れ込んだジョルダンはピッチ上でメディカルスタッフの処置を受けたあと病院へ運ばれ、試合はそのまま中止が決定された。

 スペインサッカー連盟(RFEF)は中止された試合についての扱いを16日朝に発表。16日16時(日本時間17時0時)より、中断された時点から無観客試合の形で再開されることになった。

 セビージャは試合中止の発表と合わせて、ジョルダンの状態についても説明している。病院に搬送され、脳震とうに対するプロトコルに従って検査を受けた同選手は、「外傷性脳損傷」と診断されたとのこと。今後の後遺症に繋がるような症状が出ないかどうか、少なくとも24時間の経過観察を行うと発表されている。

【了】

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