カラバオ・カップ(イングランド・リーグカップ)準決勝の第1戦が現地13日に行われ、リバプールとアーセナルの対戦はスコアレスドローに終わった。アーセナルに所属するDF冨安健洋が欠場したため日本人対決は実現しなかったが、リバプールの一員としてスタメン出場したMF南野拓実が現地で猛批判を浴びている。一体なぜそんなことになってしまったのだろうか。(文:舩木渉)
10人相手に痛恨のスコアレスドロー
「マネとサラー抜きのリバプールはダメダメだ!」
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そんなファンの反応を見る限り、危惧していたことが起きてしまったということだろうか。
リバプールは現地13日、アーセナルとのカラバオ・カップ準決勝の第1戦に臨み、0-0で引き分けた。
もともとこの第1戦は今月6日に行われる予定だったが、リバプールに新型コロナ陽性者が多発した影響で延期に。第2戦のはずだったリバプールのホームゲームが第1戦扱いとなり、延期分を第2戦に回して現地20日に開催することとなった。
リバプールに所属するMF南野拓実は左ウィングとして先発フル出場を果たした。一方、アーセナルに所属するDF冨安健洋は公式戦2試合連続で欠場となり、日本人対決は実現せず。2人が同サイドでマッチアップする光景が見られるのではないかと期待されたが、21日の第2戦に持ち越しとなった。
試合は序盤からホームのリバプールが主導権を握る展開となる。そしてアーセナルは24分にMFグラニト・ジャカが一発退場となり、さらに苦しい状況に陥ってしまった。序盤にDFセドリック・ソアレスの負傷で交代カードを切らねばならず、ジャカの退場によって再び交代のタイミングを使う必要に迫られた。ミケル・アルテタ監督はFWエディー・エンケティアを下げてDFロブ・ホールディングを投入する応急処置を施したが、やはり1人少ない状態でリバプールに対抗するのは難しい。
退場者が出た後、勢いを増したリバプールは終始アーセナルを押し込み、山のようにシュートチャンスを作る。90分を通したボール支配率は78%対22%、シュートの本数でも17本対3本と両チームのスタッツにも大きな差ができた。
しかし、リバプールは勝てなかった。チャンスの数こそ多かったが、GKアーロン・ラムズデイルを中心に根気強く守るアーセナルを崩しきれず。アウェイでの第2戦に向けて不安の残るスコアレスドローとなった。