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マリノスDF畠中槙之輔「あとは仕上げていくだけ」。大けがから完全復活へ、練習初日から全メニュー消化

text by 編集部 photo by Wataru Funaki

畠中槙之輔
【写真:舩木渉】



 横浜F・マリノスは12日、新シーズン開幕に向けて今年初のチーム練習を行った。

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 昨年8月末の鹿島アントラーズ戦で左ハムストリング付着部損傷という重傷を負い、手術を受けて全治6ヶ月と診断されたDF畠中槙之輔も元気な姿を見せた。初日から強度の高いミニゲームや長い距離のダッシュなどにも取り組み、他の選手たちとともに全ての練習メニューを消化した。

「あとは仕上げていくだけなので、いつも通りの始動の時のコンディションかなという感じですね」

 シーズンオフも懸命にリハビリに打ち込んだ成果だろう。MF喜田拓也や横浜FCへの移籍が決まったDF和田拓也らチームメイトも応援に駆けつけ、一緒に汗を流して復帰に向けた調整を進めてきた。

 畠中は「改めて本当に素晴らしい人たちに囲まれていると思いましたし、自分のために日暮(清チーフトレーナー)さんとかもオフを返上してやってくれたので、すごく感謝しています」と述べる。

 今季は和田やMF扇原貴宏、DFティーラトン、MF天野純など主力級の年長選手たちが去り、多くの若い新戦力がチームに加わった。「今まで以上に年下も増えましたし、初日ということで新加入選手はすごく緊張している様子だった」と感じた畠中は、チームリーダーの1人としての自覚も口にする。

「僕とか、もともといる選手が少しでも声を出して、みんなが馴染みやすいような雰囲気づくりを意識してやりました。(選手が)半分近く入れ替わっているので、新鮮な気持ちはありますけど、マリノスというチームでやることは、求められることは今まで通り変わらないと思う。そこは変わらず、自分たちも追求していければいいなと思います」

 昨季まで2年連続で川崎フロンターレにJ1優勝のタイトルを奪われており、3年ぶりのリーグ制覇に向けた意気込みは並々ならぬもの。畠中も「(離脱中は)早くサッカーがしたいという思いだけでしたし、今は本当に、フロンターレさんに3連覇させないように、自分たちのプレーで王座奪回できるようにという意気込みだけです」と決意を語る。

 一時はフロンターレに勝ち点差1まで肉薄したものの、畠中の戦線離脱を境に取りこぼしが増えて昨季はリーグ優勝に届かなかった。マリノスが再び頂点に立つためには、攻守にハイクオリティなキーマンの完全復活が不可欠。まずは2月中旬のリーグ開幕戦に照準を合わせて歩を進めていく。

「自分がまたピッチに戻った時には、ファン・サポーターの方々や監督からの期待もしっかり背負って、チームとして結果を出せるように、1試合1試合自分の責任を果たせるように、いいコンディションづくりをして臨めればいいかなと思います」

(取材・文:舩木渉)

【了】

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