2部降格、破産も経験した古豪ソシエダ
シーズン | 所属 | 順位 | 勝点 |
---|---|---|---|
2000-01 | 1部 | 13位 | 43 |
2001-02 | 1部 | 13位 | 47 |
2002-03 | 1部 | 2位 | 76 |
2003-04 | 1部 | 15位 | 46 |
2004-05 | 1部 | 14位 | 47 |
2005-06 | 1部 | 16位 | 40 |
2006-07 | 1部 | 19位 | 35 |
2007-08 | 2部 | 4位 | 68 |
2008-09 | 2部 | 6位 | 67 |
2009-10 | 2部 | 優勝 | 74 |
2010-11 | 1部 | 15位 | 45 |
2011-12 | 1部 | 12位 | 47 |
2012-13 | 1部 | 4位 | 58 |
※2013年5月12日現在
現在、バレンシアやマラガと共に、来季のチャンピオンズリーグ枠を争っているレアル・ソシエダは、10年ぶりのCL参戦なるかと期待を賭けて、シーズン最後まで緊張感ある戦いを提供してくれているチームの一つだ。
1907年に創立され、スペインリーグの中でも老舗クラブの一つだが、07-08年のシーズンには、40年ぶりの2部降格の憂き目をみた。更に、その翌年にクラブは破産宣告を受け、サッカー面、経済面、双方に渡り、大きな打撃を蒙った。
4年間かけて1部に戻ってきたが、その間に、クラブ内には様々な変化があった。降格の原因となったとも指摘されていた幹部が変わり、地元の有名な企業家である現会長ジョキン・アペリバイが2部のソシエダを引き受けた。
正直、当時、大きな賛同を受けて会長職についたわけではなかったが、ジョキン・アペリバイ会長がクラブを請け負ってから、クラブ経営は安定し、また、ソシエダが本来の形に軌道修正したという事実は、現在では誰もが認めるところだ。
軌道修正をするにあたり、成功のカギとなったのは、‘スビエタ’(ZUBIETA)だった。スビエタ育ちと言えば、ソシエダのユース育ちの選手のことを指す。ソシエダは、一時、見失った「選手の育成」という道を見出し、それに賭けて出たのだ。
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