レアル・マドリードで苦しい時期の続いていたベルギー代表MFエデン・アザールだが、シーズン後半戦に向けて復活の兆しを見せたと言えるのかもしれない。実に2年ぶりとなる90分間フル出場も果たしている。

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　2019年夏にチェルシーから念願のマドリー移籍を実現させたが、過去2シーズンはスペインで本領を発揮できていなかったアザール。今季もリーガ序盤戦に先発起用されたあと、負傷も影響して出場機会の乏しい状況が続いていた。

　だが現地時間19日に行われたリーガ第18節のカディス戦では3ヶ月ぶりとなる先発に起用され、そのまま90分間フル出場。クラブでのフル出場は2019年11月のレアル・ソシエダ戦以来、2年1ヶ月ぶりとなった。

　マドリーは格下カディスとスコアレスドローに終わり、前節までの7連勝がストップする結果となった。アザールもゴールを生み出す働きはできなかったが、特に後半にはFWカリム・ベンゼマとの連係などである程度の好プレーを見せていたと現地メディアで評価されている。

　カルロ・アンチェロッティ監督も試合後にアザールのパフォーマンスを評価。「前半はなかなか試合に入れなかったが後半は良くなった。シーズン後半戦に向けてひとつの新たな武器になってくれるだろう」と期待を示した。

　アザールは1月にマドリーを離れるとも噂され、古巣チェルシーへの復帰の可能性なども取りざたされている状況だった。久々のフル出場を契機として、ここからマドリーでの状況が変わっていく可能性もあるのだろうか。

【了】