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怪物から怪物へ…フランス代表、歴代10番の英雄5人。プラティニ、ジダン、そして…歴史に名を刻む男たち

常にサッカー界の中心的チームであり続けているフランス代表。その中で背番号10の栄誉をつかんだのはどんな選手たちなのか。伝説的人物から現在の怪物まで、フランス代表歴代背番号10の選手についてフットボールチャンネル編集部が独自の方法で算出した能力値を紹介する。

text by 編集部 photo by Getty Images

ミシェル・プラティニ

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【写真:Getty Images】



MF:ミシェル・プラティニ(フランス代表/ユベントス)
生年月日1955年6月21日(当時28歳)
83/84シーズンリーグ戦成績:28試合20得点
フランス代表主な出場大会:1978年FIFAワールドカップ・アルゼンチン大会(背番号15)、1982年FIFAワールドカップ・スペイン大会(背番号10)、1984年UEFA欧州選手権(背番号10)、1986年FIFAワールドカップ・メキシコ大会(背番号10)

1980年代にフランス代表のみならず世界最高クラスの背番号10として君臨したのがミシェル・プラティニだ。ユベントスで一時代を築き、84年と86年にはセリエA、85年にはUEFAチャンピオンズカップを制し、個人では83年から85年にかけてセリエA得点王とバロンドールを3年連続で獲得。さらにフランス代表では84年のUEFA欧州選手権で優勝に貢献し、MVPと得点王をW受賞する偉業を成し遂げている。

基本データの対象としたのはUEFA欧州選手権を制して自身初のバロンドールを受賞することとなる1983/84シーズンのもの。

最高評価となったのは、やはり「テクニック」。プラティニは178cm、74kgと恵まれた体格とは言えず身体能力が特別に秀でていたわけではなかったが、この圧倒的な技術によって世界最高峰の選手となった。中盤のプレーメイカーとして攻撃のリズムを生み出す「パス」、相手の守備網を切り崩す「ドリブル」の能力は現在の水準でも世界最高クラスと言えるだけにともに90を超える評価となった。

さらに、プレーメイカーとしてだけではなく、アタッカーとしても優れた力を持っていた。抜群の精度を誇るフリーキック、難しい体勢からでも決め切る得点力によってMFながら得点王を複数回獲得する成績を残しているため、「攻撃力」は93とワールドクラスのストライカー並みの数値となっている。

そして、プラティニの凄さはスキル面だけではなく、広い視野で味方を操る「IQ」と、“将軍”の愛称で知られるように主将として優れたリーダーシップを発揮した「メンタル」の強さである。プラティニは司令塔にして得点源、エースにして主将と、サッカー選手の理想を全て備えた究極の選手だったと言えるだろう。

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