ラ・リーガ第17節、レアル・マドリード対アトレティコ・マドリードのマドリード・ダービーが現地時間12日に行われ、2-0でホームチームが勝利した。これでマドリーは公式戦怒涛の10連勝。アトレティコを寄せ付けなかった。完勝の理由は?(文:小澤祐作)
マドリーは主導権を渡さず
立ち上がりからテンション高く入ったのは敵地に乗り込んだアトレティコ・マドリードだった。4-4-2でセットし、全体として強気な姿勢でボールにアタックしていく。試合開始のホイッスルが鳴った直後には、さっそくアンヘル・コレアがトニ・クロースに対し激しいタックルを見舞っていた。
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しかし、今季のレアル・マドリードはその波に簡単に飲み込まれるようなチームではない。ボールを失ってもしっかりと中央を締め、攻撃時はルカ・モドリッチとクロースを中心にボールを確実に動かすなど、アトレティコへ簡単には主導権を渡さなかった。
守備時はモドリッチがコケ、クロースがロドリゴ・デ・パウルの前にしっかりと立つことでビルドアップを制御。アントワーヌ・グリーズマン、マテウス・クーニャの2トップに対してはカゼミーロ、エデル・ミリトン、ダビド・アラバの3人で数的優位を作り、サイドへと追い込んでいた。
マドリーは16分に先制するが、このキッカケとなったのが良い守備だ。コケの前に立っていたモドリッチが鋭い読みを利かせてパスをカットし、そこからカウンターが発動。最後はヴィニシウス・ジュニオールのクロスにカリム・ベンゼマがダイレクトで合わせ、GKヤン・オブラクの牙城を破っている。
1点リードを得たことで、その後マドリーはより落ち着いてボールポゼッションすることができた。アトレティコは当然高い場所からの奪取を狙うが、やはり中盤の質が良いホームチームのパス回しはハイレベル。なかなか良い位置でマイボールにすることができていなかった。