ラ・リーガ第16節、アトレティコ・マドリード対マジョルカが現地時間4日に行われ、1-2でアウェイチームが勝利している。この試合では、日本代表MF久保建英が後半アディショナルタイムに劇的なゴールをゲット。チームに8試合ぶりとなる勝利をプレゼントしている。(文:小澤祐作)
マジョルカは勝ち点1でも十分だった
試合終了のホイッスルが鳴り響くと、ワンダ・メトロポリターノはブーイングに包まれた。マジョルカ、そして久保建英が、アトレティコ・マドリードのサポーターに“最悪な夜”を届けることになった――。
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ラ・リーガ7試合勝ちなしのマジョルカがアトレティコから白星を奪うと予想した人は少なかったはずだ。今季のアトレティコは不安定だが、それでもマジョルカとの戦力差は大きい。ルイス・ガルシア・プラサ監督率いるチームはアウェイということもあり、勝ち点1を得るだけでも十分だった。
立ち上がりからボールを支配したのはやはりアトレティコで、開始わずか5分でマテウス・クーニャに決定機が訪れている。さらにその10分後、今度はアンヘル・コレアが大きなチャンスを作っていた。
それでも、マジョルカは我慢強く戦い、徐々に流れを引き寄せることに成功。34分、35分と立て続けにGKヤン・オブラクを脅かすなど、良い形で前半を終えることができていた。
ただ、先に試合を動かしたのは王者アトレティコである。68分、A・コレアのクロスをクーニャがプッシュ。耐えながらうまく時間を進めていたマジョルカだが、南米コンビのクオリティーに沈んでしまった。
ベンチスタートだった久保が呼ばれたのは、0-1で迎えた74分のことだった。求められるのはもちろん決定的な仕事だったが、アディショナルタイム含めピッチに立つ時間は20分あるかどうか。しかも相手はアトレティコ。難しいミッションを背負いピッチに立ったことは、誰の目にも明らかだった。