サッカー日本代表は現地時間16日、カタールワールドカップアジア最終予選でオマーン代表と対戦し、1-0で勝利した。途中出場から流れを変えた三笘薫をはじめ、東京五輪世代が最終予選で存在感を示している。ここにきて、ようやく長期的プランが成果を出し始めたと言っていいのかもしれない。(取材・文:元川悦子【オマーン】)
ジョーカーの役割を全うした三笘薫
「三笘(薫)が入ってすぐ、一番最初からグイグイ相手のゴールに向かっていくというプレーはチームに勢いをもたらしてくれた。『45分持たなくてもいい』くらいの仕掛け方をしてくれた。チームの勝利に貢献しようという姿勢は素晴らしかった」
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引き分け以下では解任もあり得る状況で迎えた16日の2022年カタールワールドカップ(W杯)アジア最終予選、第6戦のオマーン代表戦。1-0で何とか逃げ切り、グループ2位浮上に成功した日本代表の森保一監督は、後半から送り込んだA代表デビューの切り札・三笘の傑出した打開力を絶賛した。
指揮官が言うように、背番号13をつける24歳のドリブラーはピッチに立つや否や、大胆な仕掛けを披露。いきなりFKを奪ってみせる。「最初のプレーは結構大事で、流れを持っていきやすいところがある。そこを意識してプレーした」と本人も狙いを口にしたが、川崎フロンターレでジョーカーとして数多くの得点に直結する仕事をやってきた経験値が出た格好だ。
未知なるアタッカーの出現にオマーンは驚きを隠せなかった。日本代表が前半から手を焼いていた右サイドバックのアルハルティ(14番)の攻撃意欲を失わせることに成功。守備陣全体が引き気味になった。
そこに追い打ちをかけたのが、後半17分から出てきた中山雄太だった。