コロンビア相手に4失点で完敗
日本代表は日本時間25日、クイアバのアレナ・パンタナウでのW杯グループリーグ第3戦でコロンビアと対戦した。
日本は、キプロスとのテストマッチから5試合連続でフル出場してきたMF山口蛍に代えてMF青山敏弘をボランチで起用。さらに、ギリシャ戦からはFW大迫勇也に代わってFW香川真司が先発に復帰した。
対するコロンビアは、43歳の誕生日を迎えたGKファリド・モントラゴンはベンチスタートとなったものの、第2戦コートジボワール戦からは8人が変更。10番を背負うMFハメス・ロドリゲスも先発を外れた。
決勝トーナメント進出のためには勝ち点3が最低条件となった一戦、日本は序盤から積極的な姿勢でゴールに迫る。
ところが、先制したのはコロンビア。前半17分、DF今野泰幸がペナルティエリア内でFWアドリアン・ラモスを倒すと主審はPKを指示。これをMFフアン・クアドラードが決めて0-1。日本は、攻勢に出ながらも1点のビハインドを背負った。
それでも逆転を目指して攻撃の勢いを増す日本は同26分、左サイドの香川がカットインから右足でシュートを放つもGKに弾かれ得点には至らず。33分にはFW本田圭佑が直接FKでゴールを狙うも、わずかに枠を捉えることが出来ない。
しかし、このままビハインドでハーフタイムを迎えるかと思われたロスタイム、FW本田圭佑が右サイドからクロスを上げると、FW岡崎慎司がヘディングで決めて1-1。日本は土壇場でスコアをタイに戻して前半を折り返した。
後半から建て直しを図るコロンビアは、MFフアン・キンテーロに代えてハメス・ロドリゲス、さらにPKを決めたクアドラードに代えてMFカルロス・カルボネロを投入した。
すると、後半は立ち上がりからコロンビアにペースを握られる。そして同10分、後半から入ったハメス・ロドリゲスがゴール前で日本の守備陣を引きつけると、左へパス。そのボールを受けたFWジャクソン・マルティネスが左足で決めて1-2。日本は再びビハインドを背負った。
決勝トーナメント進出のためには何としても逆転したい日本は同17分に青山に代えて山口、さらに同24分には岡崎に代えてFW柿谷曜一朗を投入した。
その後は得点を目指して攻めの姿勢を見せる日本に対して、コロンビアはカウンターで応戦する展開が続くと同37分、そのカウンターから再びマルティネスに決められ1-3。さらに点差を広げられる。
すでに決勝トーナメント進出を決めているコロンビアは2点のリードを奪ったことで43歳のモントラゴンを投入。モントラゴンはW杯史上最年長出場記録を更新した。
同45分には、ハメス・ロドリゲスが決めて1-4とさらにリードを広げられた。
この結果、日本はグループリーグ3戦で1分け2敗。勝ち点はわずか1となり敗退が決定。2010年南アフリカ大会に続いての決勝トーナメント進出はならなかった。
この試合の裏で行われたギリシャ対コートジボワールは2-1でギリシャが劇的な勝利。ギリシャが決勝トーナメント進出を決めた。
【了】