【写真:Getty Images】
近年、印象的な成長を果たしている日本人選手の一人がMF田中碧だ。今や絶対的王者となった川崎フロンターレで台頭し、東京五輪(東京オリンピック)では大活躍。そして、現在はドイツで更なるレベルアップを図っている。そんな成長著しい田中は先月、日本サポーターにとって忘れられないゴールを決めた。
【今シーズンの欧州サッカーはDAZNで!
いつでもどこでも簡単視聴。1ヶ月無料お試し実施中】
10月12日に行われたFIFAワールドカップカタール2022・アジア最終予選、オーストラリア代表戦。約2年ぶりとなるフル代表招集を受けていた田中は、この試合でスタメンに抜擢されている。ポジションは4-3-3のインサイドハーフである。
日本代表はこの時点ですでに予選2敗を喫しており、W杯出場に向け後がない状況だった。そんなチームを救ったのが、予選初先発となる田中だ。
試合開始からわずか8分、左サイドの南野拓実からクロスが入ると、ファーサイドにポジショニングしていた田中がコントロールし、右足を振り抜く。グラウンダーのシュートはGKマシュー・ライアンの手に触れることなく、ゴール左隅へと突き刺さっている。
クロスボールに対しては、田中よりも前にポジショニングしていたDFアジズ・ベヒッチが反応して飛び出していたため、ボールの行方を予測するのは少々難しかった。それでも田中は冷静で、良い準備をしていたからこそ、シュートへ素早く移行可能なコントロールをすることができた。まさに、すべてが完璧だったゴールと言っていいだろう。
自身の特徴が表れるようなゴールで歓喜をもたらした田中は、その後も攻守で奮闘。結果フル出場を果たし、2-1勝利に貢献している。
衝撃的なアジア最終予選デビューで日本代表を救った田中の評価は爆上がり中で、同チームにおける中盤の序列的にも上に立ったことは間違いない。今月行われるベトナム代表戦、そしてオマーン代表戦でも攻守にハイクオリティーを発揮し、再び森保ジャパンに歓喜をもたらすのか、注目だ。