【写真:Getty Images】
日本代表は11日のカタールワールドカップ・アジア最終予選のベトナム代表戦に向けて調整を続けている。
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DF長友佑都は日本代表に合流する直前の所属クラブの試合で屈辱的な敗戦を喫した。FC東京が退場者を出しながら横浜F・マリノスに0-8で粉砕されたのである。そして、翌日にはFC東京を率いていた長谷川健太監督が辞任を表明した。
そんな苦しい状況で代表活動に参加することとなったが、長友は「これまでも難しい状況や逆境を何度も乗り越えてきた」と語る。2008年から日本代表として戦い続けてきた35歳は「頭を切り替える部分は慣れていますし、今はしっかり日本代表に向けて集中しています」と続けた。
大敗を喫したマリノス戦では、対戦相手の中に印象に残る選手もいたようだ。それはハットトリックを達成し、今回ともに日本代表に参加しているFW前田大然。爆発的なスピードで長友とも何度も対峙し、常にFC東京にとって脅威であり続けた。
「(前田は)率直にスピードが速い選手だと思いましたし、速いだけじゃなくて、裏へ走るタイミングとか、あとはその継続性ですね。スプリントが何度もできる。そして守備もできるということで、非常に厄介な相手だなと初めて対戦して思いました」
攻撃時に圧倒的なスピードで相手のディフェンスラインの背後を狙うだけでなく、ボールを失った瞬間に猛烈なプレスバックで守備にも貢献する。そして、攻守両面にわたる献身的な振る舞いを試合終了まで継続できるタフさも持ち合わせている。長友は強さとしなやかさを備えた後輩に賛辞を惜しまない。
「彼、あの試合も55回くらいのスプリントをしているんですよね。それは世界で見ても相当トップレベルだと思っています。筋肉には遅筋と速筋がありますけど、両方高いレベルで兼ね備えている。世界でも数少ない武器を持った、強い武器を持った選手だと思います」
前田は今季、J1リーグ戦で21得点を挙げて得点ランキング首位を走っている。リーグ戦では2度のハットトリックを達成するなど爆発力の大きさは証明済みだ。東京五輪にも出場した韋駄天がワールドカップ予選でどんなインパクトを残すか注目していきたい。
(取材・文:舩木渉)
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