UEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージ第4節、ディナモ・キエフ対バルセロナが現地時間2日に行われ、0-1でバルセロナが勝利した。“新10番”アンス・ファティのゴールが決勝点となり、勝ち点3を得たバルセロナ。苦しい状況は続くが、若手にとっては成長を加速させる環境が整っていると言えるかもしれない。(文:本田千尋)
バルセロナの宿命
窮地を救ったのは“新10番”だった。
【今シーズンのバルセロナはDAZNで!
いつでもどこでも簡単視聴。1ヶ月無料お試し実施中】
現地時間11月2日に行われたCL第4節、バルセロナはアウェイでディナモ・キエフと対戦。セルジ・バルフアン暫定監督が率いて2試合目となるバルセロナは、“東欧の名将”ミルチェア・ルチェスク監督が施した守備ブロックをなかなか崩せず、大いに手こずった。
キエフは基本的に[4-4-1-1]の陣形で自陣にブロックを構築。ワントップのデニス・ハルマシュとトップ下のヴィタリー・ブヤルスキーが交互にエリック・ガルシアとクレマン・ラングレがコンビを組むCBとアンカーのブスケッツにプレスを掛けつつ、後方では[4-4]のブロックを形成。インサイドのフレンキー・デ・ヨングとニコ・ゴンザレスにもマンマーク気味に対処した。
また、状況によっては右サイドのビクトル・ツィガンコフが1列降りて5バックを形成し、[5-3-2]の陣形に移行。さらにバルセロナに押し込まれるとボックス内に人数を掛けて固め、最後はGKのヘオリー・ブスチャンが獅子奮迅の活躍でゴールを守った。
こうした守備戦術を徹底する引いた相手との戦いは、バルセロナにとって、いわば“宿命”。戦力的に劣るチームが相手であっても、そう簡単に崩せないことは、監督、選手たちも熟知していたことだろう。ただ、それにしても前半のバルセロナは、ボールを回すことはできても決定機を創ることができなかった。最初の45分を終えて、枠内シュートは0本。メンタル面で、監督交代直後に勝ち切れなった直近のアラベス戦を引きずったところもあったのかもしれない。