セリエA第10節、ミラン対トリノが現地時間26日に行われ、1-0でホームチームが勝利した。ミランは14分に先制するも、その後は攻撃陣が沈黙。ボール保持率もシュート数もトリノを下回った。しかし、それでも勝利できた理由は?(文:小澤祐作)
先制後に攻撃陣は沈黙
ミランにとっては、終わりよければすべて良し、といった感じだろうか。
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過密日程の中、主力に離脱者が多く出ているなど厳しい状況にあるミランは、ホームでトリノと対戦。前節のボローニャ戦は相手に二人退場者が出たことでなんとか勝利、と苦戦を強いられたが、それはこの日も同じだった。
ホームチームは14分に試合を動かしている。サンドロ・トナーリの蹴ったコーナーキックをニアサイドでラデ・クルニッチが反らすと、最後はファーサイドのオリビエ・ジルーがプッシュ。最高のスタートダッシュだった。
しかし、ステファノ・ピオーリ監督が「トリノは非常にアグレッシブで、我々は中盤でもっと相手を動かしフルバックが前に出るためのスペースを作るべきだったが、苦戦を強いられた」と試合後に話した通り、トリノの強度の高い守備を前に、ミランは先制後、攻撃陣が沈黙。連戦による疲労の影響か、軽率なパスミスやボールロストも何度か見られていた。
データサイト『Who Scored』による試合後のスタッツを見ると、ミランはシュート数でも支配率でもパス成功率でもトリノを下回っている。枠内シュート数もジルーのゴールを含め2本という結果。これだけでも、いかにミランの攻撃陣が迫力不足を露呈してかがわかるだろう。
しかし、得点をマークしたジルーが「パーフェクトではなかったが、勝った。それが最も重要なことだ」と振り返った通り、ミランは勝ち点3を拾うことができている。それはなぜだろうか。