セリエA第9節、インテル対ユベントスが現地時間24日に行われ、1-1のドローに終わっている。伝統のイタリアダービーで、ユベントスは終盤のPKによってなんとか勝ち点1を拾う結果となったが、マッシミリアーノ・アッレグリ監督は「いい試合だった」と手応えを得ていた。その理由は。(文:本田千尋)
イタリアらしい手堅い展開に
スケールダウンは否めない。
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現地時間24日に行われたセリエA第9節。第三者からするとそこはかとなく眠気を誘うような試合も、当事者にとっては一大バトルだったようだ。サン・シーロでのアウェイ戦を終えて、マッシミリアーノ・アッレグリ監督は「非常に重要な引き分けだった」と振り返った。
重心を後ろに置く2チームの試合は、時間帯によっては5バックの応酬となり、これぞイタリアとでも呼ぶべき手堅過ぎる試合展開に。そんななか先制したのはインテル。17分、ハカン・チャルハノールのミドルがバーに当たって跳ね返ったところを、エディン・ジェコに蹴り込まれてゴールを決められてしまう。
ユベントスはボールを奪った後のアイデアと勇気に乏しく、そのまま0-1で終わるかに思われたが、85分に思いがけない“幸運”が巡ってきた。
VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)による判定で、ボックスの内側でデンゼル・ドゥムフリースがアレックス・サンドロの左足を蹴ったとされ、土壇場でPKを獲得。なかなか際どいジャッジだったが、このチャンスをパウロ・ディバラが決めて同点に追い付く。この判定に抗議した敵将のシモーネ・インザーギ監督はレッドカードの提示を受けて退場となった。
そして試合は1-1で終了。ビッグマッチで勝ち点1を手にしたアッレグリ監督は手応えを得たようだ。イタリア人指揮官は、試合後に次のようなコメントを残した。
「究極的には、この試合によって我々は一歩前進できる。我々は決定機のフィニッシュの精度を改善する必要はある。だが、繰り返して言おう。いい試合だった」
なぜ、ユベントスは“幸運”を手繰り寄せることができたのだろうか。