「攻撃への加担に積極的だった長友と内田は、体力の限界を露呈した」
日本のW杯初陣となったコートジボワール戦は、韓国で大きな注目を集めた。テレビ中継は、KBS、MBC、SBSの3局で放映され、視聴率は合計21.8%を記録。話題のドラマでも視聴率が20%を超えない昨今のテレビ事情を考えると、いかに関心が高かったかがわかる。それだけ多くの韓国国民が注視した一戦だっただけに、メディアも試合を様々に振り返っている。
まず、「“アジア最強”日本、虚しく崩れ去る」と報じたのはサッカー専門サイト『FOOTBALLIST』だ。
「客観的に、本大会に出場しているアジア勢で最強と評価されている日本は、自信を持って試合に臨んだ。これまでのW杯で日本が収めた4回の勝利のうち、2つはアフリカを相手にしたものだからだ。さらに、ザッケローニ監督は、インテル時代にラムシ監督を指導したこともあり、自信に満ち溢れていた」と試合前の状況を描写した。
だが、「コートジボワールの波状攻勢が続くと、長友、森重、吉田、内田で構成された守備陣は揺れた。攻撃への加担に積極的だった長友と内田は、体力の限界を露呈した」と後半の苦しい展開を分析、「相手がドログバを投入すると、DFの吉田と森重はバランスを失った」と敗因をまとめた。
『イルガン・スポーツ』は、サガン鳥栖のユン・ジョンファン監督の見解として、「45分だけスタイルを貫いた日本、それでは勝てない」との記事を掲載。
「前半には日本特有のパスプレーが良かった。本田の得点も、そのような状況から生まれた。他にも攻撃でいい場面をたくさん作った。しかし、後半10~15分が過ぎると、急激に日本選手たちの体力が落ちた。運動量が減り、守備のバランスが乱れるのも当然の結果だった。後半にはまったく日本らしいサッカーができなかった」と指摘した。