「自分の中では敗因はクリア。そこを二度繰り返さない」
14日の2014年ブラジルW杯初戦・コートジボワール戦でワールドクラスの豪快な先制弾を叩き出しながら、チームの勝利を引き寄せられなかったエース・本田圭佑。
1-2の衝撃的な逆転負けの直後はアレナ・ペルナンブコ(レシフェ)のミックスゾーンを無言で通り過ぎた彼だったが、2日が経過した16日の練習後、報道陣の取材に応じた。
「チームが勝つために今、何をしている?」という問いかけに、本田は「シンプルですよ。自分の中では敗因はクリアになっているので、そこを二度繰り返さないように、そのための準備、オーガナイズをしています」と話を切り出した。
「もちろん負けて気分がいい人はいないし、ショックはショックなんですけど、自分たちのよさを出しきれずに敗れてしまったことのほうがショックだった。パワーバランスで向こうのほうが上回っていたことは認めますけど、そうじゃない選択肢を取れたのに取れなかった。
守備がなんでハマらなかったかっていうと、相手の前線の選手をリスペクトしすぎた感があった。ハメに行った結果、もしかしたら5失点したかもしれない。どうなっていたか分からないですけど、やはりハメに行くサッカーを信念としてやっている。
後ろに人数を掛けてベタ引くサッカーをしたくないけどさせられた。前に行きたかったけど行けなかった。それはいろんなことの兼ね合いで、メンタル的なものだと僕は思う。
逆にこれを改善するのはそんなに難しい作業ではない。ちょっとした気持ちの変化で大きくサッカーが変わる要素は秘めていると思っています」と本田はあくまで精神的に劣勢に回ったことが大きかったと分析した。
「雰囲気に飲まれてしまった」と香川真司(マンU)が本音を吐露したように、確かにメンタル的に相手に上回られた選手が日本代表にはいた。