【写真:田中伸弥】
【日本 1-0 オーストラリア カタールW杯アジア最終予選】
カタールワールドカップのアジア最終予選が12日に行われ、日本代表はホームでオーストラリア代表と対戦している。
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ここまで3戦全勝のオーストラリアに対し、日本は1勝2敗と苦境に立たされている。そこで森保一監督は7日のサウジアラビア代表戦から3人のスタメン変更を決断した。出場停止明けのMF伊東純也がMF浅野拓磨に代わって先発起用され、中盤ではMF鎌田大地に代わってMF田中碧、MF柴崎岳ではなくMF守田英正が試合開始からピッチに立った。
そして森保監督はシステムも変更。これまで主に4-2-3-1を使用してきた日本は、オーストラリアに対してMF遠藤航をアンカーに据える4-3-3で挑む。
序盤から積極的に前へ出る日本は4分、FW大迫勇也が起点となって右サイドに展開し、伊東が完全に抜け出す。そしてドリブルで深くまでえぐってマイナス方向へクロスを送るが、ゴール前に飛び込んだMF南野拓実とはわずかに合わず。ファーサイドから走り込んでいた選手にも通らなかった。
さらに6分、今度はセットプレーからチャンスを作る。田中が蹴った右コーナーキックに中央で遠藤が合わせるも、ヘディングシュートはわずかにゴールの左へ。ここでは決まらなかったが、日本の積極的な姿勢はすぐに実った。
8分、日本は左サイドでボールを奪ってキープし、南野がペナルティエリア左角から右足でクロスを供給。すると相手ディフェンスにカットされるかに思われたボールはするすると選手たちの間を抜け、逆サイドで待っていた田中の足もとへ。そして大一番で先発のチャンスをつかんだ23歳は右足で冷静にシュートを流し込み、日本が最高の形で先制に成功した。
その後は落ち着いた展開となり、概ね日本がボールを支配しながら攻撃機会をうかがう時間帯が続く。そんな中、35分には遠藤の中盤でのボール奪取からカウンターを発動し、大迫が巧みなキープ力を駆使してシュートに持ち込む。惜しくもシュートはゴールの枠を捉えられなかったが、日本が試合の主導権を握っているのは明らかだった。
それでもオーストラリアは41分、突如目覚める。サイドで日本のロングパスをカットしてMFマーティン・ボイルからFWアダム・タガート、MFトム・ロギッチとつないで、タガートがシュートを放つ。強烈な一撃はゴールポストに当たり、跳ね返りにMFアーロン・ムーイが詰めたが、今度は遠藤が必死のブロック。立て続けにチャンスを作り、日本のゴールを脅かした。
対する日本は44分、南野がGKに難しいセーブを強いる左足のミドルシュートを放ち、すぐさま反撃。前の試合までに出ていた「攻め急ぎすぎる」「距離感が悪い」といった課題をシステム変更と選手の入れ替えなどによって解決した日本は、サイドで伊東や長友が存在感を発揮し、中盤では守田や田中がゲームをコントロールする。概ね主導権を握ってオーストラリア相手に1点のリードを手にして前半を終えた。
【得点者】
8分 1-0 田中碧(日本)
【了】