マンチェスター・ユナイテッドとイングランド代表でともに歴代1位の得点数を記録するなど、英国サッカー界の歴史を塗り替える素晴らしい実績を残したウェイン・ルーニー。ユナイテッドでのデビューを飾ったのはちょうど17年前の今日であり、18歳ながらもいきなりのハットトリックを達成するという衝撃のデビュー戦だった。

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　エバートンの下部組織で育ったルーニーは16歳でトップチームデビューを果たすと、当時のプレミアリーグ最年少ゴールを挙げるなど鮮烈な活躍。2年後の2004年夏には強豪ユナイテッドに引き抜かれることになった。

　負傷のため加入直後の数試合は欠場したが、待望のデビューが訪れたのは2004年9月28日。本拠地オールド・トラフォードで行われたチャンピオンズリーグ（CL）第2節のフェネルバフチェ戦だった。

　エバートンやイングランド代表での活躍で18歳にしてすでにトップスターとなっていたルーニーは、新天地デビュー戦での期待と重圧に完璧な形で応えてみせた。ルート・ファン・ニステルローイからの絶妙なスルーパスを受けてあっさり初ゴールを挙げると、エリア外からゴール左隅を射抜く完璧なシュートで前半のうちに2点目。さらには54分、エリア手前正面からのFKを完璧なキックで直接沈めてハットトリックを達成してしまった。

　18歳340日でのCLハットトリックはレアル・マドリードのラウール・ゴンサレスに次いで当時2番目に若い記録であり、大会デビュー戦ではもちろん最年少ハットトリック。その後歩んでいく輝かしいキャリアにふさわしい形でユナイテッドでの第一歩を踏み出した日だった。