「ひざの状態はもう大丈夫。僕はできる準備はしています」
日本代表の初戦が間近に迫っている。ブラジルW杯、対コートジボワール代表戦はすぐそこだ。6月14日、レシフェにて両チームは激突する。
すっかりブラジルの色で埋め尽くされたドイツのスポーツ誌で、コートジボワール代表、「Elefanten(エレファンツ)」はどのように特集、紹介されているのだろうか。少し覗いてみよう。
5月28日付のSportBild誌に挟み込まれた別冊「WM2014 GRUPPE A-D(W杯2014 グループA-D)」は、コートジボワールを紹介するページで、マンチェスター・シティ所属のヤヤ・トゥーレを大きく取り上げた。
「ディディエ・ドログバ、コロ・トゥーレ、サロモン・カルーは世界的に名が知られているが、W杯コートジボワール代表全体の最も大きな希望は1人の別の男に寄りかかっている」とする。
そしてその男こそが、ヤヤ・トゥーレ、ということだ。
SportBild誌上では、元コートジボワール代表のギー・デメルが、「Landsmann(同郷人)」についてこう語っている。
「ヤヤは心身ともに最高の状態にある。彼は責任を引き受け、試合の中でテンポを決める。そして得点能力のある危険な選手だ」
続いて、「マンチェスター・シティでは、マンチーニの下では守備的MFで起用されたが、ペジェグリーニがヤヤをトップ下へと移したことで、よりゴールを脅かす危険な選手へと進化することができた」と紹介される。
他にも「代表監督ラムシにとって鍵となる選手」と記され、またデメルの「ヤヤはロッカールームでも良い模範となる」といったコメントも掲載されるなど、SportBildの紹介に目を通すと、現コートジボワール代表=ヤヤ・トゥーレ、という印象すら受けてしまう。チームの根幹を成す存在として描かれている。