ブラジルの長い芝、不利ではないのか?
――昨年のコンフェデレーションズカップでは、決勝で開催国のブラジルに敗れました。ブラジルの快勝とも形容できる試合内容でしたが、一体何が起こったのでしょうか?
「W杯への準備を始める際に、あの試合をもう一度振り返って、コーチ陣と話し合うことになるだろう。ただコンフェデレーションズカップについて、私たちが決勝で敗れただけと話されるのは不当なことだ。
スペインはナイジェリア戦やウルグアイ戦で良質なパフォーマンスを見せていたし、準決勝のイタリア戦は記憶に残されるべき試合だった。私が思うに、決勝の舞台に立ったブラジルはメンタル面でスペインを上回っていた。彼らは試合前から、国歌を聞いていたときから、私たちに勝利していたんだ」
――ブラジルの芝はスペインよりも長いと言われますが、“ティキ・タカ(ボールに触れる、ボールをつなぐフットボール)”を実践する上で不利に働くことはないでしょうか?
「いいや。快適にプレーできる状態になると報告を受けている。欧州と同様の形で芝を刈るとね。ブラジルの国内リーグとは、また違うピッチ状態となるようだ」
――しかし“ティキ・タカ”は、ライバルに分析され尽くしたプレースタイルでもあります。
「私たちにプレースタイルを変える考えはない。部分的な改善はもちろん必要だが、ファンが愛し、結果を手にしてきたチームの土台に手をつけることはできない。EURO2008を勝ち取ったルイス・アラゴネスの率いるチームを受け継いだときも何かを変えることはなかった」