ラ・リーガ第2節、アラベス対マジョルカが現地時間21日に行われ、0-1でアウェイチームが勝利している。日本代表MF久保建英はマジョルカ復帰後初となるスタメン出場を飾った。88分までプレーし、シュート数は屈辱的な0本に終わったが、それでも高評価を得る理由とは。(文:小澤祐作)
復帰後2試合目で先発起用
久保建英は現地14日に行われたベティス戦でマジョルカ復帰後初出場を飾っている。サポーターから拍手で迎えられたこの試合はプレータイム約30分と限られたものの、非常に力強いドリブルなどで存在感を誇示。試合後、ルイス・ガルシア・プラサ監督からは「チームにとって重要な存在になり、我々に大きなものをもたらしてくれるだろう」と期待を込められていた。
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その試合から1週間が経った21日、久保はラ・リーガ第2節アラベス戦でさっそくマジョルカ復帰後初となるスタメン出場を掴むことに成功している。ポジションは4-2-3-1のトップ下だった。
アラベスとマジョルカは立ち上がりから一進一退の攻防を繰り広げている。お互いに攻守の切り替えが素早く、チャンスもそれなりに作っていた。
その中で久保は抜群にタッチ数が多かったわけではないが、ボールに触れれば必ずと言っていいほど前を向くなど“らしさ”を発揮。4-2-3-1におけるトップ下はいわゆる攻撃の“核”となり、ここが機能しないと歯車が狂うわけだが、久保にその心配はほぼなかったと言える。
70分に右サイドで先発したジョルディ・ムブラが下がってから、久保は右サイドにポジションを移した。基本的にはハーフスペースに位置し、サイドバックの攻め上がるコースを確保しながらプレー。ここでも大きな問題はなかった。
チームは66分にアラベスDFルベン・ドゥアルテが退場したことで数的優位を得ており、80分に途中出場フェルナンド・ニーニョが点を奪い先制。その後も守備陣が奮闘したことで、アウェイで貴重な勝ち点3を得ることに成功した。
ラゴ・ジュニオールと交代する88分までプレーした久保は、ドリブル成功数1回、パス成功率83%、キーパス2本などを記録。しかし、シュート数は0本に終わってしまった。攻撃的選手として、この数字はやはり寂しいものである。
それでも、データサイト『Who Scored』によるレーティングは「6.8」で、先発したMFとFWの選手の中では最高評価となっている。一体なぜだろうか。