プレミアリーグ開幕節、ブレントフォード対アーセナルが現地時間13日に行われ、ブレントフォードが2-0で勝利した。昨季8位のアーセナルにとっては雪辱を期すシーズンだが、昇格クラブに苦杯を嘗めさせられた。果たして、最悪の船出となったアーセナルに希望はあるのか。(文:加藤健一)
アーセナルは修正を施したが…
まずはブレントフォードの戦いが素晴らしかったことに触れなければいけない。3-5-2の布陣で相手のDFラインに高い位置からプレッシャーをかけ、2トップへのロングボールを起点にチャンスを作った。先制した後は我慢の時間帯が続いたが、それを切り抜けて追加点を奪っている。チームとしてやるべきことが共有されていた。
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アーセナルは新戦力のベン・ホワイト、アルベール・サンビ・ロコンガを先発で起用した。ガブリエウ・マガリャンイスとトーマス・パルティが怪我、ピエール・エメリク・オーバメヤンとアレクサンドル・ラカゼットが体調不良でベンチを外れている。イングランド代表としてユーロ(欧州選手権)決勝まで戦ったブカヨ・サカはベンチスタートだったが、東京五輪でU-24ブラジル代表の金メダル獲得に貢献したガブリエウ・マルティネッリは左サイドで先発している。
立ち上がりはブレントフォードがリズムを掴んでいた。前線は数的同数で相手のビルドアップにプレスをかける。アーセナルはGKベルント・レノを使ってボールをつなぐが、苦し紛れに前線に蹴るシーンが続いた。ボールを回収したブレントフォードは素早く縦にパスをつけて押し込む場面が何度もあった。
そこでミケル・アルテタ監督は、ロコンガを左のインサイドハーフに移した。ジャカをアンカーにし、左サイドバックのキーラン・ティアニーを高い位置に置く。ロコンガとエミール・スミス=ロウのどちらかがフリーになる状態で、この2人がボールを持って前を向くことができ、アーセナルは次第にチャンスを作れるようになっていく。