FIFAワールドカップ・カタール大会開催まで残り1年となった。日本代表は9月からアジア最終予選に臨むが、すでにW杯メンバー入りへ向けたサバイバルは始まっている。チームは現在、欧州組中心に構成されているが、そこに食い込んでいけるであろうJリーグ組も多い。今回は、日本代表がカタールW杯に出場すると想定し、本大会で見てみたいJリーガー5人を紹介する(8月時点で代表キャップ数「10」以下の選手が対象、リーグ戦成績は10日時点)。
東京五輪で成長を証明
【写真:Getty Images】
GK:谷晃生(たに・こうせい)
生年月日:2000年11月22日(20歳)
所属クラブ:湘南ベルマーレ
2021リーグ戦成績:20試合出場/24失点
日本代表成績:なし
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2018年にガンバ大阪のトップチームに昇格するも、東口順昭擁する同クラブでの出場機会はほぼなかった。しかし、2020シーズンに期限付きで移籍した湘南ベルマーレでは正守護神に君臨し、チームとしては苦しんだものの、個人としてはハイパフォーマンスを披露。そして2021シーズンも期限付き移籍期間を延長して湘南に残留し、変わらずGKのファーストチョイスとしてここまで奮闘している。
U-24日本代表では東京五輪直前の試合でアピールに成功し、大迫敬介から正守護神の座を奪取。そして本大会では全試合に出場した。準々決勝U-24ニュージーランド代表戦ではPK戦で活躍して勝利の立役者となり、準決勝U-24スペイン代表戦では再三にわたりファインセーブを披露するなど、試合を重ねるごとに成長していく姿を日本中に示している。ベスト4入りに欠かせない存在だったことは確かだ。
その活躍ぶりは当然A代表と五輪代表監督を兼任した森保一監督の眼にも映ったはずで、近い将来A代表に初選出されても不思議ではないだろう。そして、一気に1番手にはなれずとも、そのまま2番手や3番手として来年のカタールワールドカップメンバーに名を連ねるということがあってもいいはず。現在20歳で将来性十分な谷晃生にW杯という大舞台の雰囲気などを早くから経験させる意味は、決して小さくないのではないだろうか。