U-24日本代表は6日、東京五輪(東京オリンピック)男子サッカー・3位決定戦でU-24メキシコ代表と対戦。1-3で敗れ、銅メダル獲得を逃している。中2日で6試合を戦った選手たちの疲労は限界に達していた。日本代表が世界の舞台で結果を残すには、何が必要なのだろうか。(文:元川悦子)
鋭さを欠いたU-24日本代表
「最後、メダリストになりたいです」
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2008年の北京大会、2012年のロンドン大会と過去2度の五輪で表彰台を逃してきた吉田麻也の言葉をチーム全体が切々と受け止め、U-24日本代表は6日に行われたU-24メキシコ代表との3位決定戦に挑んだはずだった。
ところが、前日夜の突然のキックオフ2時間前倒しも災いし、選手たちの動きが著しく重い。攻撃の2枚看板である久保建英と堂安律はキレを欠き、6試合連続でスタメンを張った遠藤航と田中碧の両ボランチも出足の鋭さが欠けていた。
グループリーグで一度敗れているメキシコは「日本の生命線」である彼らを徹底して寸断してくる作戦に出た。象徴的だったのが、先制PKにつながった前半11分の場面。酒井宏樹の縦パスを久保が受け、堂安に預けてリターンを受けようとした瞬間、相手にカットされたのが発端だった。その後、アレクシス・ベガに久保と遠藤の間をドリブルで割られ、遠藤が後ろから倒してPKを献上。セバスティアン・コルドバにやすやすとシュートを決められた。
前半22分の2失点目も右の酒井から前線へ供給されたパスを狙われたのが始まり。林大地がキープできず、1トップのエンリ・マルティンを吉田が後ろから引っかけて与えたFKをバスケスに決められた格好。「日本の攻めは右サイドが起点になることが多い」というメキシコ側の研究が奏功したのだろう。しかも、反応が遅れた遠藤航の裏に飛び込まれてしまった。