【写真:Getty Images】
バルセロナは5日、クラブ史上最高の存在であり、サッカー界の生きる伝説でもあるアルゼンチン代表FWリオネル・メッシの退団を発表した。
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これまでバルセロナ一筋のキャリアを築き上げていたメッシは、今夏に契約満了を迎え一時的に無所属の状態となっていたが、クラブと新たな契約を結ぶことがほぼ確実視されていた。しかし、バルセロナは「本日、クラブと選手間で合意に達し、新たな契約を結ぶ明確な意思があったにもかかわらず、経済的、構造的な障壁の為に実現することができなかった」と発表。これにより、メッシは長年愛してきたクラブと別れざるを得なくなってしまった。
そんな中で注目されるのが、偉大なフットボーラーであるメッシの新天地がどこになるかということだ。現時点で有力とされているのはマンチェスター・シティとパリ・サンジェルマン(PSG)の2クラブである。
シティにはバルセロナ時代にメッシを指揮したジョゼップ・グアルディオラ監督がいる。また、クラブにとって悲願中の悲願であるチャンピオンズリーグ(CL)獲得を目指す上でも、メッシの力を必要とする可能性は低くないだろう。
しかし、シティはすでにジャック・グリーリッシュを大金で獲得し、背番号10を与えることも決定。また、ハリー・ケイン獲得にも動いているとされており、さすがにメッシへお金を回す余裕はないと見る。もちろんケイン獲得を断念し、ベルナルド・シウバらの売却が進めば話は変わってくるが、それでもやはりグリーリッシュに10番を与えたという事実は少し引っかかるポイントではある。
PSGは最有力と言えるだろう。バルセロナ時代に共闘しプライベートでも仲の良いネイマールがおり、アンヘル・ディ・マリア、レアンドロ・パレデス、マルキーニョスら南米出身選手、そしてラ・リーガで何度もバチバチにバトルしたセルヒオ・ラモスも在籍と、コミュニケーション面の壁が少ない。先日にはネイマールやマルコ・ヴェラッティらPSGの選手と仲良く写真を撮っているなど、メッシにとって居心地の良いクラブとなる可能性はシティよりも高いだろう。
ただ、もちろん獲得に向けては条件がある。PSGと言えどこの状況下で金銭的に圧倒的余裕があるわけではない。そのため、キリアン・エムバペを放出するかどうかが、メッシ獲得のカギを握ると言えそうだ。仮にPSGがエムバペの力をまだ必要とするならば、アルゼンチンのエースを新たに迎え入れることはほぼ無理な話である。
いずれにしても、メッシを新戦力として迎え入れるには何かを手放さなければならないことは確か。そのため、偉大なレフティーの新天地はやはりそう簡単に決まらないだろう。
【了】