「無心の状態でやることこそベスト」
5月27日のキプロス戦、6月2日のコスタリカ戦で2試合続けてフル出場を果たし、6日のザンビア戦でも後半32分までピッチに立ち続けた香川真司。今季のマンチェスター・ユナイテッドでは出場機会が少なかったため、これだけ短期間で連戦をこなすのも久しぶりだ。
とはいえ、コスタリカ・ザンビア戦で2戦連続ゴール。彼自身も本来の研ぎ澄まされた得点感覚とコンディションを取り戻しつつあるようだ。
「点を取れたことは大きい。いいイメージで本大会に入りたいんで、それは自分にとっても大きかった。でもチーム全体や個人のプレーの質という意味ではあまりよくなかった。もう1回、ブラジル入って調整していきたいと思います」
そして7日の決戦の地・ブラジル入り。ベースキャンプ地・イトゥで初練習が行われた9日、彼はW杯初戦・コートジボワール戦を5日後に控えた心境を率直に口にした。
「ブラジルに入っていろいろ本番という雰囲気を少しずつ感じています。ただ、時間もあるので、1週間後に試合があるシーズン中のようなイメージで臨んでいますし、調整方法も普段通りを心掛けています。リラックスしていつも通りやることをやるだけです。
(本番は緊張する?)どうなんですかね。その時になってみないと分からないけど、僕はいつも通りの平常心で戦うつもりでいますし、そのためにしっかりと準備している。緊張感は出てくるのはしょうがないし、いろんな感情や雰囲気に呑まれる可能性も十分あるので、しっかりと準備するだけなのかなと。
W杯の初戦で3点取るとか余計なことは考えず、無心の状態でやることこそベストだと思う。いろんな夢や欲があるけど、それをどう抑えるか、コントロールできるかが勝負かなと思います。
もちろん大事な試合ですけど、1試合に過ぎないので、特別に思い入れる必要もない。本当にシーズン中と同じイメージでやりたいです」