【写真:Getty Images】
U-24スペイン代表は東京五輪(東京オリンピック)男子サッカー準々決勝でU-24コートジボワール代表に勝利を収め、準決勝進出を果たした。後半終了間際にチームを救う劇的同点ゴールを挙げ、さらに延長戦でハットトリックを達成してみせたFWラファ・ミルが現地メディアで急激に注目度と評価を高めている。
【今シーズンのJリーグはDAZNで!
いつでもどこでも簡単視聴。1ヶ月無料お試し実施中】
スペインは後半アディショナルタイムに入った91分にコートジボワールに勝ち越しゴールを許し、絶体絶命のピンチに追い込まれた。だがその直後に投入されたラファ・ミルが93分に相手のミスを逃さず2-2の同点ゴールを記録。延長戦に入ってPKで勝ち越したあと、延長後半にはラファ・ミルがさらに2点を加えてチームを5-2の勝利に導いた。
五輪敗退の窮地から一転、チームをメダル確定まであと一歩に導いたラファ・ミルをスペインメディアは絶賛。「ラファ・ミルは黄金」「宮城の奇跡」と『アス』紙は称え、他メディアも「英雄」「奇跡」「最も甘美なハットトリック」と同選手に対して賛辞を並べた。
「ウエスカで16ゴールを挙げ、スペイン代表でもこのようなプレーをしている男は単なる“プランB”でいいのだろうか?」と『マルカ』紙は問題提起。これまで控え選手として交代出場で起用されてきたラファ・ミルに、より重要な役割を与えるべきではないかとの見方を示している。
イングランドのウルヴァーハンプトンが保有権を持つラファ・ミルは2020年1月にレンタルで当時2部のウエスカに加入し、リーグ後半戦だけで9得点を挙げて岡崎慎司らとともにチームの1部昇格に貢献。2020/21シーズンには岡崎からポジションを奪う形でチームのエースとなり、リーガ1部で13得点、公式戦合計16得点を挙げていた。
『アス』によれば、ウルヴァーハンプトンは夏の移籍市場でラファ・ミルを放出することを検討しているという。移籍金は1500万ユーロ(約19億5000万円)ほどとなることが見込まれていたが、五輪での活躍で評価額が上昇し、それでも欧州各国の多くのクラブが獲得を争うことになると予想されている。
U-24スペイン代表は五輪決勝進出を懸けて3日の準決勝でU-24日本代表と対戦する。勢いに乗るストライカーは、日本にとっても十分に警戒すべき危険な選手となりそうだ。
【了】