顧問を強制させられる状態に疑問を持つある教師
少し前に、とあるブログが話題になった。ブログ主をA氏としよう。
A氏は中学校の教師。部活動の顧問となることを断ったにもかかわらず、強制的にやらねばならぬ状態にあり、A氏はその疑問点を切々とブログに書いている。
部活動を経験された方は、過去を振り返ってみて欲しい。運動部の場合、平日は朝練をしてから授業を受け、夕方からは通常の部活動。土日は試合があるか練習だ。夏休みも冬休みもほとんどが部活の練習になる。
もちろんすべてがそうだとは言えないが、「学生時代は部活に明け暮れた」、という記憶がある人も多いのではないか。いい思い出の人もいれば、そうではない人もいるだろう。その一方で忘れてならないのは、生徒にほとんど休みがなければ、それを指導する教師も当然休みはなくなるということだ。
好きであれば、情熱があれば休みなく指導することも可能かもしれない。だが、部活動にそこまで注力したくない教師がいるのも事実。A氏もその一人だ。A氏の学校では全教師が何らかの部活動の顧問についていた。A氏は、今年は学習に専念したいということで、顧問を辞退することを伝えた。
ところが、それは受け入れられなかった。「子どもたちのために」と管理職からお願いされ、やらざるを得なくなってしまったという。A氏が断れば、すべての部活に顧問をつけることができなくなるからだ。
A氏の学校では部活顧問への平日の補助費が削除された。これではボランティア、サービス残業と同じではないか。管理職から土日は休みをとるようにと告げられたにもかかわらず、土日の特殊勤務の額が上がったことも大きな疑問として残った。