「今のスペインは世界王者であり、皆から敬意や称賛を集める存在となっている」
――ブラジルW杯に臨む心境を教えていただけますか?
「僕が参加する最後のW杯になるだろう。ロシアで行われる次のW杯では38歳になっているし、その頃に第一線でプレーしているとは想像できないからね。今大会は、自分のキャリアの中でも最も難しい挑戦になるはずだ。ただ、それと同時に落ち着いて臨める大会でもある」
――落ち着いて臨めるとは、どういうことでしょうか?
「EURO連覇と南アフリカW杯を獲得した後に臨む大会だからね。スペインは国際大会3連覇を達成した初の代表チームであり、不必要なプレッシャーに苛まれることはなくなっている。
以前には『いつだってベスト16、ベスト8で敗退する』と言われていたスペインだが、現在は何かを変える必要に迫られているわけじゃないんだ。今のスペインは世界王者であり、皆から敬意や称賛を集める存在となっている。ここまでの歩みによって、誰かの邪魔を受けることもない落ち着いた状況を手にしているんだよ」
――世界王者という座に君臨していることは、プレッシャーにならないのでしょうか?
「そんな風に思ったことはないね。もちろん、プレッシャーは常に存在するものだし、あなたの意見だって理解できるものだ。だけどスペインが世界王者であるがゆえのプレッシャーを抱えているとして、地元開催のブラジル、リオネル・メッシという史上最高の選手を擁するアルゼンチンは、僕たちよりもプレッシャーを感じていないというのかい?」