U-24日本代表は22日、東京五輪(東京オリンピック)男子サッカー・グループステージ第1節でU-24南アフリカ代表と対戦し、1-0で勝利している。丁寧なポゼッションを続けたU-24日本代表は久保建英のゴールでなんとか先制。ところが、リードしたあとの試合運びには課題を残している。(文:西部謙司)
丁寧なポゼッションとハイプレス
スコアは1-0だが、内容的にはU-24南アフリカ代表を圧倒しての勝利だった。高温多湿の気候と中2日が続く東京五輪は試合運びがポイントになる。
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前半は慎重すぎるぐらい丁寧にパスをつないで押し込み、そのままハイプレスで早期奪回する流れを作った。南アフリカは自陣からビルドアップしようとしていたが、U-24日本代表のハイプレスを外し切れず。上手く外せたときもスピードアップできずに押し返される展開が続いた。攻め手は裏へ落すロングボールだけになり、そこも吉田麻也、板倉滉が危なげなく回収。完全にU-24日本代表ペースになっている。その元になっていたのは丁寧なポゼッションだった。
ボール保持を優先したのでゴール量産にはならないが、引かされると連続的なプレッシャーがかけにくいのは、大会直前のU-24スペイン代表戦でU-24日本代表が体験したとおりである。そして南アフリカはU-24日本代表のプレスを外しての効果的な前進ができないので、押し返す機会はほとんどなく、序盤ですでに試合の趨勢は決まっていた。
あとはU-24日本代表がいつ得点するかだったが、ようやく71分に久保建英の個人技から決めることができた。
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