ゴールへの強い渇望が実を結ぶ
マンチェスター・ユナイテッド2年目の今季は、まさかの無得点でシーズンを終えた香川真司。「これだけ長い間、得点から遠ざかるのは初めて」とこれほどの苦境を本人も予想だにしなかったという。
2週間後に迫った2014年ブラジルW杯まで悪循環を続けるわけにはいかない。彼自身のゴールへの強い渇望が、2日のコスタリカ戦での決勝点という形で実を結ぶことになった。
その場面は1-1の同点で迎えた後半35分に訪れた。左サイドからドリブルを仕掛けた香川は、セレッソ大阪同期入団の盟友・柿谷曜一朗にいったん預けてリターンをもらい、右足を一閃。同じW杯出場国から勝利を引き寄せる一発を決めた。
公式戦の得点は3月のニュージーランド戦のPK以来だが、流れの中のゴールに至っては昨年9月のガーナ戦から9カ月も遠ざかっていた。