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久保建英が「メリットしかない」と語るU-24スペイン代表戦。力を示し「個人として何ができるか確かめたい」

text by 編集部 photo by Getty Images

久保建英
【写真:Getty Images】


 U-24日本代表は東京五輪前最後の強化試合として、17日にU-24スペイン代表との対戦を予定している。

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 スペインの強豪レアル・マドリードに所属するMF久保建英は、「いろいろな方々のご尽力があって、前々からスペインと試合をやれることが決まっていて、その時から自分は嬉しさもありました」と縁深い国との対戦を喜んでいる。

 そして「マッチメイクを実現してくれた人たちへの感謝というのもすごく自分の中にあって、それを今度は自分たちがピッチで出していくだけかなと思います」と、スペイン戦に向けた決意も述べた。

 東京五輪のために組まれたU-24スペイン代表は“本気仕様”だ。今夏のU-21欧州選手権決勝トーナメントに出場していた1998年以降生まれの選手たちに、ラ・リーガ1部でもレギュラークラスの1997年生まれの選手たちを加えた。さらにオーバーエイジ選手には、いずれもA代表経験のあるMFダニ・セバージョス、MFミケル・メリーノ、FWマルコ・アセンシオが選ばれている。

 極めつけは18人の本登録メンバーの中に、ユーロ2020を終えたばかりのスペイン代表選手が6人含まれていること。GKウナイ・シモンやDFパウ・トーレス、DFエリック・ガルシア、MFペドリなどA代表のレギュラークラスが東京五輪に参戦してくる。

 久保も五輪本大会直前に行われるスペイン戦の重要性を理解し、闘志を燃やしている。

「どうしても本番前に強いところと(の試合を)あまり組めないイメージがあるんですけど、(スペインは)五輪に出場する、本当に優勝候補筆頭だと思います。そういった国とやれることで、勝っても負けてもどうなるかわからないですけど、自分たちの現在のコンディションだったりが、一番見やすい相手なのかなと思います。そういった意味ではメリットしかないと思います」

 タレントの充実度は先に述べた通りで、自国開催の五輪で金メダル獲得を目指す日本にとっては越えなければならない壁の1つ。大会前にチームの現在地を知るには絶好の機会だ。

 久保は「連係・連動も大事ですけど、互角以上の相手だと思いますし、やっぱり押し込まれる展開も増えてくるなかで、自分個人として何ができるかをもう一度確かめたいと思います」と意気込んだ。

 相手にはバルセロナ時代にチームメイトだったエリック・ガルシアをはじめ、ビジャレアルで共に戦ったパウ・トーレス、ヘタフェ時代の同僚であるDFマルク・ククレージャ、もいる。よく知った選手たちと対峙し、久保がどのようなパフォーマンスを見せるか注目だ。

(取材・文:舩木渉)

【了】

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