【写真:Getty Images】
現地6月11日に開幕したユーロ2020(欧州選手権)はラウンド16の全日程を終了し、準々決勝に突入する。ここまで各チーム最大4試合を消化した中で、最も走った選手は誰なのか。今回は、ユーロ2020における現時点での走行距離ランキングトップ10を紹介する。
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上位10人はいずれもマラソン(42.195km)より長い距離を4試合で走破している。ドイツ代表で右ウイングバックを務めるヨシュア・キミッヒは44.6kmで10位。8位タイにはスイス代表のグラニト・ジャカとともに、オーストリア代表のステファン・ライナーが食い込んだ。キミッヒやライナーのようにサイドバックやウイングバックでプレーする選手は、上下動を求められることもあり、走行距離が長くなる傾向があるようだ。
6位にはチェルシーコンビが並ぶ。フランス代表のエンゴロ・カンテとイタリア代表のジョルジーニョは46.2kmを走った。ジョルジーニョは中盤の底でパスをさばくゲームメイカーのイメージが強いが、絶えず動いていることが長い走行距離につながっているのだろうか。カンテは延長戦にもつれ込んだラウンド16・スイス代表戦を合わせて4試合で390分に出場してこの距離を走った。しかし、それよりも長い走行距離を記録している選手が5人もいる。
4位にはその対戦相手だったスイス代表のレモ・フロイラーとチェコ代表のトマーシュ・ソーチェクがランクイン。3位のペドリは18歳という若さで今大会に臨み、ここまで4試合390分に出場している。惜しくもラウンド16で敗れたスウェーデン代表のアルビン・エクダルが2位となった。ウクライナ代表とのラウンド16では、退場処分により1人少なくなりながらも、MFのエクデルは120分間プレーした。上位には、自陣から敵陣まで広いエリアをカバーするMFが多く名を連ねている。
栄えある1位に立つのは、オーストリア代表のマルセル・ザビツァー。チームの中心かつ、攻守両面で活躍できるオールラウンダーとして欠かせない。イタリア代表とのラウンド16で惜しくも敗れたが、延長戦を含めた120分を走り抜いた。90分平均に換算しても11.2kmという驚異的な数字を残している。
会場によっては30度を超える暑さの中で行われる今大会で、選手たちは国の代表として走り続けている。最大7試合が行われる今大会で、この記録はどこまで伸びるのだろうか。
▽ユーロ2020公式サイトによる走行距離ランキングトップ10
1位:マルセル・ザビツァー(MF/オーストリア代表)
走行距離:48.7km(4試合/390分出場)
2位:アルビン・エクダル(MF/スウェーデン代表)
走行距離:47.2km(4試合/388分出場)
3位:ペドリ(MF/スペイン代表)
走行距離:46.9km(4試合/390分出場)
4位タイ:レモ・フロイラー(MF/スイス代表)
走行距離:46.3km(4試合/384分出場)
4位タイ:トマーシュ・ソーチェク(MF/チェコ代表)
走行距離:46.3km(4試合/360分出場)
6位タイ:エンゴロ・カンテ(MF/フランス代表)
走行距離:46.2km(4試合/390分出場)
6位タイ:ジョルジーニョ(MF/イタリア代表)
走行距離:46.2km(4試合/375分出場)
8位タイ:グラニト・ジャカ(MF/スイス代表)
走行距離:44.9km(4試合/390分出場)
8位タイ:ステファン・ライナー(DF/オーストリア代表)
走行距離:44.9km(4試合/384分出場)
10位:ヨシュア・キミッヒ(MF/ドイツ代表)
走行距離:44.6km(4試合/360分出場)
【了】