本番に近い気候でプレー。コンディション作りの進捗具合のチェックに最適
ザックジャパンは現地時間2日、米フロリダ州タンパでコスタリカ代表と国際親善試合を行うが、一番のテーマは前回の原稿でも触れたように、選手たちのコンディション作りの進捗具合をチェックしていくことだ。
コスタリカ戦は先月27日のキプロス戦、そしてコスタリカ戦から4日に行われるザンビア戦同様に、W杯初戦のコートジボワール戦をベストのチーム状態で迎えるためのプロセス。結果を問うような舞台ではない。
選手にそういう話を聞けば、もちろん彼らは「結果にはこだわる」と言うに決まっている。ただ、現実としてこの時点での勝利が何かを保証してくれるわけではない。本番に向けて入念に用意しているプランを“todoリストにチェックを入れていく”ように消化していくだけだ。
そして避けられない場合もあるが、できるだけケガ人を出さないことも大切なことだ。前日の練習では長谷部誠と齋藤学がフィジカルトレーニングの時に別調整となっていたが、ちょっとでも懸念材料があるなら休ませるのも選択肢になる。
タンパは今、日本がW杯を戦うレシフェやナタルほどではないにしても、それでも高温多湿で体にかかる負担は小さくない。キックオフの現地時間21時の予想気温は26℃、湿度は67%。
試合日当日の朝は少し曇っていて、ここ数日ではかなり過ごしやすい天候だったが、空模様がころころと変わりやすい地域のようなので、夜になったらいつものように蒸し暑くなるかもしれない。
本番の環境に近い気候のなかでプレーすることで、疲れの感じ方やスタミナの消耗具合、披露の進み具合、体力的にどの程度無理が効くのかチェックしておくこともこの試合の重要なテーマになる。
岡崎慎司も「体がどれくらい動くとか、そういうところの確認になってくると思うし、ある程度はW杯を想定しての試合になると思ってるんで、もちろん出し惜しみせずに出していきたいなっていうのはありますね」と話す。