【写真:Getty Images】
レアル・マドリードはMF久保建英に対して“特例”での東京五輪出場を認めることで、新たな移籍先を見つけるためのアピールの機会となることも期待しているのかもしれない。スペイン紙『アス』が23日付で伝えている。
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日本サッカー協会(JFA)は今年夏に開催される東京五輪に向けたU-24日本代表メンバー18名を22日に発表。チームの中心選手の一人である久保も順当にメンバー入りを果たした。
しかし所属クラブのマドリーにとっては、五輪出場を認めることは特別対応。7月から8月にかけて代表チームでプレーすればクラブのプレシーズンに参加することが不可能となるため、国際サッカー連盟(FIFA)による強制力のない五輪代表への選手派遣には基本的に応じない方針を取っている。
U-24ブラジル代表の予備登録リストに含まれていたFWヴィニシウス・ジュニオール、DFエデル・ミリトン、FWロドリゴ・ゴエスについてはマドリーは派遣を拒否した模様。ただし『アス』紙によれば、スペイン人選手に関しては国内のスポーツ法で五輪チームへの選手供出が義務付けられるため、MFダニ・セバージョスやDFヘスス・バジェホなどは五輪出場の可能性があるとみられている。
久保の五輪出場を認めた理由としては、自国開催の五輪であるという事情に配慮したことに加えて、プレシーズントレーニング参加よりも五輪出場の方がクラブや本人にとってプラスになるという考えがあるのかもしれない。昨季は苦しい1年間を過ごした久保だが、五輪出場は「国際サッカー界での存在感を取り戻すのに良い機会」になると見込まれている。
久保の来季の去就は不確定だが、現時点では他クラブに再びレンタルされることが濃厚。だがマドリーは決断を急いではおらず、東京五輪を通して「久保が鍛錬を続けるのに良いチームからの関心を引きつけられる」という期待も抱いているとみられている。
【了】