【写真:Getty Images】
日本サッカー協会(JFA)は22日、来月開幕する東京五輪に向けたサッカー男子日本代表のメンバーを発表した。
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東京五輪代表は7月5日から合宿を開始する予定だが、18人のメンバーの中には異国の地でAFCチャンピオンズリーグを戦っている選手が3人含まれている。川崎フロンターレのDF旗手怜央とMF三笘薫はウズベキスタンに、名古屋グランパスのMF相馬勇紀はタイに滞在中だ。
フロンターレはグループステージ最終節が日本時間の7月11日23時ごろ終了予定で、グランパスの同最終節は7月9日の夜に組まれている。先に挙げた3選手はクラブでのACL遠征を終えてから東京五輪代表に合流することになる。
東京五輪に臨むU-24日本代表を率いる森保一監督は「ACLを戦っている選手たちは7月12日のU-24ホンジュラス代表戦あたりでチームに合流するということでスケジュールが組まれています」と明かした。
五輪の初戦となるU-24南アフリカ代表戦は7月22日。大会前には同12日のU-24ホンジュラス代表戦、同17日のU-24スペイン代表戦と、2つの強化試合が予定されている。ACL参加選手はこのうちホンジュラス戦を欠場することになる見込みだ。
とはいえ、スペイン戦にも万全のコンディションで臨めるかは未知数。森保監督は「(海外で行われている)ACLの集中開催で戦っているということは、心身ともに非常にプレッシャーのかかった、疲労度の高い戦いをしているのかなと思っています」と述べた上で「おそらく心身ともに疲労していると思いますので、(合流後も)どの程度練習できるかは読めないところはあります」と不安を口にしてもいた。
早めにACLを終えて帰国できる相馬よりも、状態が懸念されるのは三笘と旗手のフロンターレ勢だ。コンディションしだいでは大会直前の2試合を回避し、東京五輪にぶっつけ本番で臨まなければならないかもしれない。
なお、海外移籍を前提としてACLのウズベキスタン遠征を回避したフロンターレのMF田中碧の動向は不明。中盤でキーマンになりそうな司令塔も、契約締結などのために五輪前に欧州への往復が必要になるような事態となれば、さらに難しい調整を強いられる。
海外組9人を含むベストメンバーを揃えられたU-24日本代表だが、決して順風満帆ではなく、まだまだ乗り越えなくてはならない壁がたくさんありそうだ。
(取材・文:舩木渉)
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