「カタールのクラブにいたときに長谷部選手を獲得しようと試みたんです」
――ブラジルW杯で日本代表は活躍できるでしょうか?
「必ずいいパフォーマンスができると信じています。それはコンフェデ杯からわかると思います。初戦のブラジル戦については移動の疲れがありました。その関係で良いパフォーマンスを出せなかったのだと思いますが、残りの試合ではいいパフォーマンスを出せたと思います。
多くの関係者からコンフェデ杯でのベストゲームだったという評価を聞くのが日本対イタリアです。その試合で彼らはどの国と対戦しても実力は劣らないことを示したし、自信がついたのではないでしょうか」
――日本がイタリアに善戦できた要因は?
「日本という国柄として、他の国の良いところをどんどん吸収しようと心がけているのはわかる。ただ、日本が良いパフォーマンスを出すときはやはり自分たちの特長をしっかり出せたときだと思います。
どんな相手であろうとも日本と対戦する国は日本特有の素早い動き、犠牲心、コンパクトさなどに必ずてこずると思います。また、日本代表のメンバーを見ればわかるように数人の選手がヨーロッパのビッグクラブでプレーしている。そういった選手たちが持ってくるものは必ず日本代表にもいい影響を及ぼします。特に人格については非常に反映されると思います」
――それは日本サッカー全体が底上げされているということですか?
「やはりリーグのレベルが上がったのではないかと思います。私が2005年に初来日したときに、常に若手を使わないといけないということを(提言として)投げかけていた。なぜならば、若手ができるだけ早く日本代表でプレーすることで、より早い時期から経験を積めて、より早く高いレベルに成長できるからです。
久々に日本に戻ってきて各クラブを見ると、やはり若手がどんどん試合に出ていると感じています。様々な面でレベルが上がっていると感じたし、リーグの底上げがあったことは代表にも反映されると思います。実は、カタールのクラブにいたときに長谷部選手を獲得しようと試みたんです。他のどんなクラブでも日本人選手を獲得したいというクラブはあると思う」