「(大久保は)積極性や、ゴールを取りそうな雰囲気を感じられる選手」
27日のキプロス戦では昨年11月のベルギー戦以来の日本代表戦スタメン出場を果たしながら、後半13分に大久保嘉人との交代を余儀なくされた柿谷曜一朗。後半開始早々に香川真司からのスルーパスを受けて、GKと1対1になった決定機を外すなど、Jリーグでの悪循環を払しょくすることはできなかった。
「疲れも全然溜まってなかったです。ずっと動いていた分、そこまで疲れなかった。そういう中で、90分通してもっともっとチームとしても個人としてもゴールできる場面はあった。その回数を増やしたり、いろんな課題はあるけど、W杯は短期決戦。
1つサボったら、一瞬のスキを見せたらやられると思うので、自分がピッチに立っている間だけでも集中を切らさず、チームのために戦える準備をしっかりしておかないといけないと改めて感じました」と柿谷はW杯直前合宿地のアメリカ・タンパで決意を新たにした。
そのキプロス戦では、自分と交代した大久保が前線での怖さと迫力を見せつけ、強烈なインパクトを残した。指宿合宿からつねに大久保と行動をともにしてきた彼にとっても、学ぶべきところは多々あったようだ。
「嘉人さんとはお互いプレースタイル的には異なる部分が多いかもしれない。ただ、積極性や、ゴールを取りそうな雰囲気を感じられる選手。僕もそうなりたいですが、どっちが出てもやるべきサッカーは変わらず、士気も下がったり上がったりすることがないように、いいプレーができるようにできればいいかなと思いますね」
大久保から大きな刺激を受けた柿谷だが、もちろん大久保にも大迫勇也にもない自分のよさを前面に押し出そうとしている。