若くして才能を披露して高く評価された選手が、そのままスター選手として活躍し続ける保証はない。怪我やプレッシャーに苦しみコンディションを落とす選手がいれば、ピッチ外での問題で活躍の場を失っていく選手も多い。今回は大きな期待を背負いながらも、大舞台から姿を消したフランス人選手を紹介する。
U-17欧州選手権優勝に貢献するもA代表では…
【写真:Getty Images】
MF:ハテム・ベン・アルファ
現所属クラブ:ボルドー
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リヨンの下部組織に所属していたハテム・ベン・アルファは当時15歳でプロ契約を締結。サミル・ナスリやカリム・ベンゼマらとともに2004年5月に行われたU-17欧州選手権優勝に貢献。同年8月にリヨンでデビューを飾っている。
プロデビュー後、リヨンで中々出場機会を与えられなかったベン・アルファだったが、2007/08シーズンの途中から出場機会が増える。しかし、また徐々に出場機会が減り2008年にマルセイユへ移籍となった。その後、レンタル移籍を経て2011年にニューカッスル・ユナイテッドへ完全移籍となった。
ベン・アルファはニューカッスル加入当初は怪我の影響で出場機会が少なかったが、徐々に出場機会を得ると、2012年に再びフランス代表に招集されるようになる。2012/13シーズンの中盤にまたも負傷。中々その実力を発揮できないでいた。
そして、2015年にニースへ移籍し、移籍初年度にリーグ戦34試合17得点6アシストの活躍。翌年にパリ・サンジェルマン(PSG)へ移籍となる。だが、当時のウナイ・エメリ監督からコンディション不足を指摘されるなど苦言を呈され、ネイマールやキリアン・ムバッペなどの加入もあり、2018年にレンヌへ移籍した。今季はボルドーでプレーしている。
かつてはフランスの若き天才として期待されていたベン・アルファだったが、その片鱗を見せることはできなかった。
【了】