サッカーの長い歴史の中で、後世に語り継ぐべきチームがある。その後の戦術に大きな影響を与えたチームや、金字塔とも呼べる成績を収めたチーム…。今回は2000年代を彩ったイングランドの5チームを紹介する。
マンチェスター・ユナイテッド(2007/2008シーズン)
2007/08シーズンUEFAチャンピオンズリーグ決勝チェルシー戦スターティングメンバー
マンチェスター・ユナイテッド
2007/2008シーズン成績
・プレミアリーグ:1位(勝ち点87 / 27勝6分5敗)
・チャンピオンズリーグ:優勝
・FAカップ:6回戦
・EFLカップ:3回戦
監督:アレックス・ファーガソン
スタイル:カウンター
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2007/08シーズンUEFAチャンピオンズリーグ決勝チェルシー戦スターティングメンバー
GK:ファン・デル・サール
DF:パトリック・エブラ、リオ・ファーディナンド、ニャブリ・ヴィディッチ、ウェズ・ブラウン
MFクリスティアーノ・ロナウド、ポール・スコールズ、マイケル・キャリック、オーウェン・ハーグリーヴス
FW:ウェイン・ルーニー、カルロス・テベス
名将アレックス・ファーガソン監督が作り上げたマンチェスター・ユナイテッドは最高と言えるチームだった。2007/08シーズンのユナイテッドはプレミアリーグ、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)、コミュニティーシールドと3冠を達成した。翌年のリーグ戦も優勝となり、3連覇を果たした。
左サイドには、今では世界最高峰のFWクリスティアーノ・ロナウドが君臨。CL決勝のチェルシー戦では右サイドにオーウェン・ハーグリーヴスが起用された。2ボランチにはクラブのレジェンドであるポール・スコールズとマイケル・キャリック。2トップにはウェイン・ルーニーとカルロス・テベスだ。どのポジションを見ても、最高峰の選手が名を連ねる。
攻撃陣だけではなく守備陣も充実。CBにはリオ・ファーディナンドとネマニャ・ヴィディッチ。この時代では最高峰といっても過言ではない。左にはパトリック・エブラ、右にはマンチェスター生まれのウェズ・ブラウンが起用された。
それだけではないのが、このシーズンのユナイテッド。クラブのレジェンドであるライアン・ギグスもいれば、ポルトガル代表のナニやアンデルソン、韓国代表のパク・チソンなど十分すぎる戦力が整っていた。リーグとCL優勝は納得だろう。その充実した戦力をもとに、ファーガソン監督はターンオーバー制を導入。フォーメーションを変えながら、様々な選手を起用した。
ファーガソンの戦術はカウンターサッカーと言えるだろう。FWや両サイドにスピードのある選手を配置し、ボールを奪ったら素早く前線にボールを供給する。テベスやルーニー、C・ロナウドやナニがボールを持てばいとも簡単にゴールを奪うことができる。鉄壁の守備で相手を寄せ付けず、最高峰の攻撃陣で速攻を仕掛ける。非の打ち所のないチームは2007/08シーズンのプレミアを制し、無敗でCL優勝となった。